“左眼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さがん62.5%
ひだりめ37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それら脂粉しふん絢爛けんらん調度ちょうどにとりまかれている陶工久米一は、左眼さがんのつぶれた目っかちで、かつ醜男ぶおとこで、えてはいるが、年、六十から七十の間。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ますますひどいようですよ。左眼さがんは永久に失明するかも知れません。右眼も充血がひどくなっているそうです」
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その横顏を健は昵と凝視みつめてゐた。齡は三十四五であるが、頭の頂邊が大分圓く禿げてゐて、左眼ひだりめが潰れた眼の上に度の強い近眼鏡をかけてゐる。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
(『僧正の旅籠はたご悪魔の腰掛けにて良き眼鏡四十一度十三分北東微北東側第七の大枝髑髏どくろ左眼ひだりめより射るより弾を通して五十フィート外方に直距線』)
黄金虫 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)