トップ
>
左眼
>
さがん
ふりがな文庫
“
左眼
(
さがん
)” の例文
それら
脂粉
(
しふん
)
の
香
(
か
)
と
絢爛
(
けんらん
)
な
調度
(
ちょうど
)
にとりまかれている陶工久米一は、
左眼
(
さがん
)
のつぶれた目っかちで、かつ
醜男
(
ぶおとこ
)
で、
肥
(
こ
)
えてはいるが、年、六十から七十の間。
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ますますひどいようですよ。
左眼
(
さがん
)
は永久に失明するかも知れません。右眼も充血がひどくなっているそうです」
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼は気を
落著
(
おちつ
)
けようとして眼を閉じ、雑念を
拒止
(
きょし
)
して心を落著けて腰を下した。彼は一つのひらたい丸い黒い花が、
黄橙
(
おうとう
)
の
心
(
しん
)
をなして浮き出し
左眼
(
さがん
)
の
左角
(
ひだりかど
)
から漂うて右に到って消え失せた。
幸福な家庭
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
蹴るや
左眼
(
さがん
)
の
的
(
まと
)
それて
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ところがあの騒ぎによって彼女の身体に大きな異変が起った。それは飛んで来た硫酸に眼を犯され、
右眼
(
うがん
)
は大した
損傷
(
そんしょう
)
もなかったが、
左眼
(
さがん
)
はまるで駄目になった。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
蹴るや
左眼
(
さがん
)
の
的
(
まと
)
それて
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ダリアは黒眼鏡を
外
(
はず
)
して見たが、
左眼
(
さがん
)
はまるで
茹
(
ゆ
)
でたように白くなり、そうでないところは真赤に充血していた。右の眼はやや
充血
(
じゅうけつ
)
している位でまず無事な方であった。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
左
常用漢字
小1
部首:⼯
5画
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
“左”で始まる語句
左
左様
左右
左手
左樣
左程
左舷
左袒
左褄
左側