“いゝかげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
好加減72.7%
宜加減9.1%
可加減9.1%
能加減9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よもやそれ程の金入とも存じませんから好加減いゝかげん胡麻化ごまかし掛けたを問詰められ、流石さすがの悪人も顔色がんしょくが変って返答に差詰りました。
云ふ女なり何時いつおれが手前に百兩などと云ふ大金をあづけしやコレ宜加減いゝかげんうそつけと恐ろしき眼色にて白眼にらみ付けるを大岡殿見られコレ/\久兵衞當所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つとめ久兵衞と申す者にて何も決してあやしき者には御座なく候と申すに馬籠まごめ岡村の兩人此包みは如何致したる品なるやと尋ねければ久兵衞はぬからぬかほにてヘイ是は下質したしちさげに參る品で御座りますと云ふに兩人ナニ下質へさげゆくかとコレ宜加減いゝかげんうそ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
本来ほんらい好心すきごゝろ可加減いゝかげん慈悲じひぢやとか、なさけぢやとかいふにつけて、一やまかへりたかんべい、はてかつしやい。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すゝむるにやゝ三四升ほども飮しかば半四郎は機嫌なゝめならずうたひを謠ひ手拍子てびやうしうつて騷ぎ立るにとなり座敷のとまり客は兎角に騷がしくしてねむる事もならず甚だ迷惑めいわくなし能加減いゝかげんしづまれよとふすま一重ひとへ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)