宜加減いゝかげん)” の例文
云ふ女なり何時いつおれが手前に百兩などと云ふ大金をあづけしやコレ宜加減いゝかげんうそつけと恐ろしき眼色にて白眼にらみ付けるを大岡殿見られコレ/\久兵衞當所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つとめ久兵衞と申す者にて何も決してあやしき者には御座なく候と申すに馬籠まごめ岡村の兩人此包みは如何致したる品なるやと尋ねければ久兵衞はぬからぬかほにてヘイ是は下質したしちさげに參る品で御座りますと云ふに兩人ナニ下質へさげゆくかとコレ宜加減いゝかげんうそ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お文コレ段右衞門マア強情がうじやう宜加減いゝかげんにおをつと三五郎が庚申堂かうしんだうの畑際でひろつて來た烟草入たばこいれ其中に穀平から杉戸屋の富右衞門さんの所へやつた手紙が這入はひつて居から杉戸屋の烟草入だといふ事が知れ然も其時わたしすぐに持て行うとする所へ貴殿おまへが來て其烟草入を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)