“いいかげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
好加減80.0%
可加減17.1%
宜加減2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私がこうやって好加減いいかげんな事をしゃべって、それが済むとあとから、上田さんが代ってまた面白い講話がある。それから散会となる。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「何、繃帯と呻吟声、その他は見も聞きもしないんだ? 可加減いいかげんなことを謂え。」
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
マアにもかくにもお互に実地を調べたその上の事にようと云うので、樺太の境はめずに宜加減いいかげんにして談判はやめになりましたが、ソレを私がそばから聞て居て、れは迚も仕様しようがない
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
私は宜加減いいかげんに話を結んで、れから箕作の処に来て、大変だ/\、村田の剣幕はれ/\の話だ、実に驚いた、とうのはその前から村田が長州にいったと云うことをきいて、朋友は皆心配して
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)