“いひつた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
言傳50.0%
言伝33.3%
云伝16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人女ひとりをんな」「一人坊主ひとりばうず」は、暴風あれか、火災くわさいか、難破なんぱか、いづれにもせよ危險きけんありて、ふねおそふのてうなりと言傳いひつたへて、船頭せんどういたこれめり。其日そのひ加能丸かのうまる偶然ぐうぜんにん旅僧たびそうせたり。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
不開室あかずのまの怪異とばかり想ひなし、かつ恐れ且あやしみながら、元来泣声ある時は、目出度めでたきことの兆候きざしなり、と言伝いひつたへたりければ、「いづれも吉兆にさふらひなむ」と主人を祝せしぞおろかなりける。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
だから将門が火の手をあげると、八箇国はべた/\となつて、京では七斛余こくよ芥子けしを調伏祈祷の護摩ごまいて、将門の頓死屯滅とんしとんめつを祈らせたと云伝いひつたへられて居る。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)