“いのちが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
命懸46.2%
命掛15.4%
生命懸15.4%
生命掛15.4%
命賭7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
工合ぐあひえゝつちこともねえが、んでも命懸いのちがけではたれえてんだから、他人ひとのがにやけえぜねになるやうにもえべが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
わたくしこれにはすこぶ閉口へいこうしたが、どつこひてよ、と踏止ふみとゞまつて命掛いのちがけに揉合もみあこと半時はんときばかり、やうやくこと片膝かたひざかしてやつたので、この評判へうばんたちま船中せんちゆうひろまつて、感服かんぷくする老人らうじんもある
「八たび戦争いくさに出て、生命懸いのちがけの働きをした者は自制の道をわきまへてゐますぞ。」
悲しい壮んな生命掛いのちがけの叫び声がそこにあるだけだつた……
突貫 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
しかし命賭いのちがけでもこれを取払わねばならぬというほどの必要に迫られているわけでもない。単に邪魔だとか目障めざわりだとかいうに過ぎないのである。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)