命掛いのちが)” の例文
その時の世態せたい人情において、外国航海など云えば、開闢かいびゃく以来の珍事と云おうか、むしろ恐ろしい命掛いのちがけの事で、木村は勿論もちろん軍艦奉行であるから家来はある
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
わたくしこれにはすこぶ閉口へいこうしたが、どつこひてよ、と踏止ふみとゞまつて命掛いのちがけに揉合もみあこと半時はんときばかり、やうやくこと片膝かたひざかしてやつたので、この評判へうばんたちま船中せんちゆうひろまつて、感服かんぷくする老人らうじんもある