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暖
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あたた
ふりがな文庫
“
暖
(
あたた
)” の例文
日
(
ひ
)
が
輝
(
かがや
)
いて、
暖
(
あたた
)
かな
風
(
かぜ
)
が、
柔
(
やわ
)
らかな
草
(
くさ
)
の
上
(
うえ
)
を
渡
(
わた
)
るときは、
笛
(
ふえ
)
の
音
(
ね
)
と
唄
(
うた
)
の
声
(
こえ
)
は、もつれあって、
明
(
あか
)
るい
南
(
みなみ
)
の
海
(
うみ
)
の
方
(
ほう
)
に
流
(
なが
)
れてゆきました。
港に着いた黒んぼ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このにおいは、震災直後の東京を見た人たちの鼻に死ぬまで付いているのだそうで、云うに云われぬ陰惨な気持ちを
暖
(
あたた
)
むるものである。
街頭から見た新東京の裏面
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
洋服
(
ようふく
)
をきればすぐ人にあやしまれて、追いまわされるし、ぼくは、もっと
暖
(
あたた
)
かい地方へいってしまいたいと思って、この
港町
(
みなとまち
)
へきたのだ
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
火がなくッたって
暖
(
あたた
)
かい、人間の
親方
(
おやかた
)
はあんなに
冷
(
つめ
)
たくッてとげとげしているのに、どうして
枯
(
か
)
れた
麦藁
(
むぎわら
)
がこんなに暖かいものだろう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「お早う今朝は
暖
(
あたた
)
かですね」本線のシグナル柱は、キチンと
兵隊
(
へいたい
)
のように立ちながら、いやにまじめくさってあいさつしました。
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
ト日があたって
暖
(
あたた
)
たかそうな、
明
(
あかる
)
い
腰障子
(
こししょうじ
)
の内に、
前刻
(
さっき
)
から静かに水を
掻廻
(
かきまわ
)
す
気勢
(
けはい
)
がして居たが、ばったりといって、
下駄
(
げた
)
の音。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
太陽はかがやいていて、それはずいぶん
暖
(
あたた
)
かかった。きくいもが金の花びらを開いていた。小鳥がこずえの中やかきねの上で鳴いていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
それに女たちが五色の
短冊
(
たんざく
)
をつけて、台に載せて
曳
(
ひ
)
き廻わり、最後に浜に持出して
注連飾
(
しめかざ
)
りと共に焼き、それからその火に身を
暖
(
あたた
)
めつつ
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
庭
(
にわ
)
の
若草
(
わかくさ
)
の
芽
(
め
)
も
一晩
(
ひとばん
)
のうちに
伸
(
の
)
びるような
暖
(
あたた
)
かい
春
(
はる
)
の
宵
(
よい
)
ながらに
悲
(
かな
)
しい
思
(
おも
)
いは、ちょうどそのままのように
袖子
(
そでこ
)
の
小
(
ちい
)
さな
胸
(
むね
)
をなやましくした。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
おばあさんは、
囲炉裏
(
いろり
)
にまきをくべて、
暖
(
あたた
)
かくしてくれたり、おかゆを
炊
(
た
)
いてお
夕飯
(
ゆうはん
)
を
食
(
た
)
べさせてくれたり、いろいろ
親切
(
しんせつ
)
にもてなしてくれました。
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
兄妹は少しでも
暖
(
あたた
)
まろうと、
互
(
たが
)
いにぎっしりと
抱
(
だ
)
き合っていました。そしてそのまま
静
(
しず
)
かな
眠
(
ねむ
)
りに落ちて行きました。
神様の布団
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
「きょうは先生、ぜひとも
先日
(
せんじつ
)
の
復讐
(
ふくしゅう
)
をするつもりでやってきました。こうすこしぽかぽか
暖
(
あたた
)
かくなってきますと、どうも家にばかりおられませんから」
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
もう
陽気
(
ようき
)
も
暖
(
あたた
)
かで、空はまっさおに
晴
(
は
)
れわたり、
太陽
(
たいよう
)
は高いところから、ぽかぽかと暖かな光りをきらめかせていましたが、わたしの心は、まっ
暗
(
くら
)
でした。
百姓マレイ
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
彼
(
かれ
)
は
更
(
さ
)
らに
熱
(
あつ
)
い
茶
(
ちや
)
の一
杯
(
ぱい
)
が
飮
(
の
)
みたかつたのである。
彼
(
かれ
)
は
竈
(
かまど
)
の
底
(
そこ
)
にしつとりと
落
(
お
)
ちついた
灰
(
はひ
)
に
接近
(
せつきん
)
して
手
(
て
)
を
翳
(
かざ
)
して
見
(
み
)
た。まだ
軟
(
やはら
)
かに
白
(
しろ
)
い
灰
(
はひ
)
は
微
(
かすか
)
に
暖
(
あたた
)
かゝつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
涼風
(
すずかぜ
)
はそよそよと彼の白髪交りの短い髪の毛を吹き散らしたが、初冬の太陽はかえって
暖
(
あたた
)
かに彼を照し、日に晒された彼は眩暈を感じて、顔色は灰色に成り変り
白光
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
「わたしもそのお方にお願いしておしどりにしていただきます。」と
恋人
(
こいびと
)
は、
暖
(
あたた
)
かい手を若者の手の上にかさねていった。「それは
真実
(
しんじつ
)
の心か。」と若者は念をおした。
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
というのは親子夫婦
共働
(
きょうどう
)
し、雪を
踏
(
ふ
)
んで家に帰れば身体すでに
疲憊
(
ひはい
)
し、夕食を終ればたがいに物語るだけの元気も
失
(
う
)
せ、わずかに拾った
薪
(
たきぎ
)
に身を
暖
(
あたた
)
め、
安
(
あん
)
を
貪
(
むさぼ
)
るがごとき
輩
(
はい
)
が
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
ところでこのペンギンは年に一回卵を生み、親がこれを抱いて
暖
(
あたた
)
める。しかし親たちは抱きつつ
行動
(
こうどう
)
しなければならぬ。しかもまた抱くにふさわしい腕も胸も
整
(
ととの
)
っていないのだ。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
しらぬひ
筑紫
(
つくし
)
の
綿
(
わた
)
は
身
(
み
)
につけていまだは
着
(
き
)
ねど
暖
(
あたた
)
けく見ゆ 〔巻三・三三六〕 沙弥満誓
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
紫
(
むらさき
)
の
香煙
(
こうえん
)
が、ひともとすなおに
立昇
(
たちのぼ
)
って、
南向
(
みなみむ
)
きの
座敷
(
ざしき
)
は、
硝子張
(
ギヤマンばり
)
の
中
(
なか
)
のように
暖
(
あたた
)
かい。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
自分は
持
(
もっ
)
て来た小説を
懐
(
ふところ
)
から出して心
長閑
(
のどか
)
に読んで居ると、日は
暖
(
あたた
)
かに照り空は高く晴れ
此処
(
ここ
)
よりは海も見えず、人声も聞えず、
汀
(
なぎさ
)
に
転
(
ころ
)
がる波音の穏かに重々しく聞える
外
(
ほか
)
は
四囲
(
あたり
)
寂然
(
ひっそり
)
として居るので
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
正吉
(
しょうきち
)
の
父親
(
ちちおや
)
は、
自分
(
じぶん
)
は
男
(
おとこ
)
で、
着物
(
きもの
)
を
縫
(
ぬ
)
えないが、だれか
人
(
ひと
)
にたのんで、
子供
(
こども
)
にだけなりと
暖
(
あたた
)
かい
着物
(
きもの
)
を
着
(
き
)
せてやりたいと
思
(
おも
)
いました。
幸福のはさみ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それにバターはなくっても、
暖
(
あたた
)
かい
炉
(
ろ
)
の火がどんなにいい心持ちであったろう。夜着の中に鼻をつっこんでねた小さな
寝台
(
ねだい
)
がこいしいな。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
とって、
衾
(
ふすま
)
をかぶって
籠
(
こも
)
っておりましたが、きょうあたりは
暖
(
あたた
)
こうござりますゆえ、起き出そうかと思うていたところでした
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
手も足も、ずきずきいたまなくなって、まるでストーブにあたっているように、ぽかぽかとても
暖
(
あたた
)
かくなった。
キリストのヨルカに召された少年
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
少し
離
(
はな
)
れたお寺の
庫裡
(
くり
)
の
窓
(
まど
)
から
暖
(
あたた
)
かそうな
灯
(
ひ
)
の光が
洩
(
も
)
れて見えましたが、雪が
子供
(
こども
)
たちの
胸
(
むね
)
ほども
積
(
つ
)
もっていましたので、そこまでも行くことも出来ません。
神様の布団
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
今夜は
暖
(
あたた
)
かです。
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
寒
(
さむ
)
い
雪
(
ゆき
)
の
降
(
ふ
)
る
国
(
くに
)
に
生
(
う
)
まれたものが、
暖
(
あたた
)
かな、いつも
春
(
はる
)
のような
気候
(
きこう
)
の
国
(
くに
)
に
生
(
う
)
まれなかったことを
悔
(
く
)
い、
貧乏
(
びんぼう
)
な
家
(
いえ
)
に
生
(
う
)
まれたものが
小さな赤い花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
真昼
(
まひる
)
の日ざかりに、わたしたちはうちを出て、カピを先に立てて、手を組みながらそろそろと歩いた。その年の春は
暖
(
あたた
)
かで、
日和
(
ひより
)
がよかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
やがて、手に
息
(
いき
)
を
吹
(
ふ
)
きかけて、かじかんだ
指
(
ゆび
)
を
暖
(
あたた
)
めると、いきなり、
寝床
(
ねどこ
)
の
板
(
いた
)
の上にあった自分の
帽子
(
ぼうし
)
をつかんで、そっと手さぐりで、
地下室
(
ちかしつ
)
からぬけだした。
キリストのヨルカに召された少年
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
万吉は、
冷
(
ひや
)
ッこい手を、
暖
(
あたた
)
めてやる気で、二人の手を一ツずつ握ってやりながら
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし、こちらは、こうして、
暖
(
あたた
)
かになったけれど、すずらんの
生
(
は
)
えていた、
北
(
きた
)
の
国
(
くに
)
の
野原
(
のはら
)
は、まだ
雪
(
ゆき
)
が
深
(
ふか
)
く
風
(
かぜ
)
が
寒
(
さむ
)
かったのです。
さまざまな生い立ち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「わたしは着物もたんとないが、かわいたシャツにチョッキがある。これを着てまぐさの下にもぐっておいで。じきに
暖
(
あたた
)
かになってねむられるよ」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
しかし、ここばかりは、
冬
(
ふゆ
)
とも
思
(
おも
)
えぬ
暖
(
あたた
)
かさでありました。
叔父
(
おじ
)
さんは
心配
(
しんぱい
)
そうに、
病人
(
びょうにん
)
の
顔
(
かお
)
をのぞきこみました。よく
眠
(
ねむ
)
っています。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かけ物の
毛布
(
もうふ
)
はうまやから、もう古くなって馬が着ても
暖
(
あたた
)
かくなくなったようなしろものを、持って来たにちがいない。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「だいぶん
水
(
みず
)
も
暖
(
あたた
)
かになった。
旅行
(
りょこう
)
にはいい
時分
(
じぶん
)
である。
幾日
(
いくにち
)
かかるかしれないが、この
広
(
ひろ
)
い
領地
(
りょうち
)
を
一巡
(
ひとめぐ
)
りしてこようと
思
(
おも
)
う。」
太陽とかわず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
親方を引き取って行った
巡査
(
じゅんさ
)
は、わたしが
暖
(
あたた
)
まって正気づいたら、聞きたいことがあると言ったそうだ。その巡査がいつ来るか、あやふやであった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
暖
(
あたた
)
かな
南
(
みなみ
)
の
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
いてきました。それからというもの、
毎日
(
まいにち
)
のように、
南
(
みなみ
)
の
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
き
募
(
つの
)
って、
雪
(
ゆき
)
はぐんぐんと
消
(
き
)
えていきました。
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
美
(
うつく
)
しい
女
(
め
)
ちょうは、
自分
(
じぶん
)
の
卵
(
たまご
)
をどこに
産
(
う
)
んだらいいかと
惑
(
まど
)
っているふうでありました。なるたけ
暖
(
あたた
)
かな、
安全
(
あんぜん
)
な
場所
(
ばしょ
)
を
探
(
さが
)
していたのでした。
冬のちょう
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
春
(
はる
)
の
日
(
ひ
)
の
雨催
(
あめもよお
)
しのする
暖
(
あたた
)
かな
晩方
(
ばんがた
)
でありました。
少年
(
しょうねん
)
は、
疲
(
つか
)
れた
足
(
あし
)
を
引
(
ひ
)
きずりながら、ある
古
(
ふる
)
びた
町
(
まち
)
の
中
(
なか
)
にはいってきました。
海のかなた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
吉雄
(
よしお
)
は、
火鉢
(
ひばち
)
の
前
(
まえ
)
にいって、すわって
手
(
て
)
を
暖
(
あたた
)
めました。
家
(
いえ
)
の
外
(
そと
)
には、
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
いていました。そして
雪
(
ゆき
)
の
上
(
うえ
)
は
凍
(
こお
)
っていました。
ある日の先生と子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのはずで、いくら、
木々
(
きぎ
)
のつぼみはふくらんできましても、この
垣根
(
かきね
)
の
内側
(
うちがわ
)
には、
暖
(
あたた
)
かな
太陽
(
たいよう
)
が
終日
(
しゅうじつ
)
照
(
て
)
らすことがなかったからであります。
小さな草と太陽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小
(
ちい
)
さな
火鉢
(
ひばち
)
にわずかばかりの
炭
(
すみ
)
をたいたのでは、
湯気
(
ゆげ
)
を
立
(
た
)
てることすら
不
(
ふ
)
十
分
(
ぶん
)
で、もとより
室
(
しつ
)
を
暖
(
あたた
)
めるだけの
力
(
ちから
)
はなかった。
三月の空の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
夜
(
よ
)
、
金持
(
かねも
)
ちは
不思議
(
ふしぎ
)
な
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
ました。
自分
(
じぶん
)
は、
遠
(
とお
)
い
南
(
みなみ
)
へ
旅
(
たび
)
をしたのであります。それは
暖
(
あたた
)
かな、
明
(
あか
)
るい
国
(
くに
)
でありました。
金の魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もう
冬
(
ふゆ
)
も
逝
(
い
)
ってしまうのだと、
体
(
からだ
)
を
円
(
まる
)
くして、
心地
(
ここち
)
いい、
暖
(
あたた
)
かな
風
(
かぜ
)
に
羽
(
はね
)
を
吹
(
ふ
)
かれながら、いままで
埋
(
う
)
もれていた
山
(
やま
)
の
林
(
はやし
)
や、また
野原
(
のはら
)
の
木立
(
こだち
)
が
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これらの
男女
(
だんじょ
)
は、いずれも
牧人
(
ぼくじん
)
でした。もうこの
地方
(
ちほう
)
は、
暖
(
あたた
)
かで、みんなは
畑
(
はたけ
)
や、
田
(
た
)
に
出
(
で
)
て
耕
(
たがや
)
さなければなりませんでした。
月とあざらし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
風
(
かぜ
)
のない
暖
(
あたた
)
かな
日
(
ひ
)
でした。お
宮
(
みや
)
の
前
(
まえ
)
に
伸
(
しん
)
ちゃんと、
清
(
せい
)
ちゃんと、そのほか
女
(
おんな
)
の
子
(
こ
)
たちがいっしょになって
遊
(
あそ
)
んでいました。
仲よしがけんかした話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
広
(
ひろ
)
やかな
通
(
とお
)
りには、
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
が
暖
(
あたた
)
かそうにあたっていました。この
道
(
みち
)
に
面
(
めん
)
して、
両側
(
りょうがわ
)
には、いろいろの
店
(
みせ
)
が
並
(
なら
)
んでいました。
春さきの古物店
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのとき、
同
(
おな
)
じように、
隣
(
となり
)
のおばあさんが、やはり
家
(
うち
)
の
前
(
まえ
)
に
出
(
で
)
て、
日当
(
ひあ
)
たりのいい
暖
(
あたた
)
かな
場所
(
ばしょ
)
にむしろを
敷
(
し
)
いて、ひなたぼっこをしていました。
善いことをした喜び
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこは、ずっとある
島
(
しま
)
の
南
(
みなみ
)
の
端
(
はし
)
でありまして、
気候
(
きこう
)
は
暖
(
あたた
)
かでいろいろな
背
(
せ
)
の
高
(
たか
)
い
植物
(
しょくぶつ
)
の
葉
(
は
)
が、
濃
(
こ
)
い
緑色
(
みどりいろ
)
に
茂
(
しげ
)
っていました。
お姫さまと乞食の女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“暖”の意味
《名詞》
(ダン 例示の成句で)あたたまること。
(出典:Wiktionary)
暖
常用漢字
小6
部首:⽇
13画
“暖”を含む語句
暖炉
生暖
温暖
暖炉棚
暖爐
瓦斯暖炉
暖簾
暖味
暖気
繩暖簾
暖室
暖房
瓦斯暖爐
御暖
縄暖簾
紺暖簾
暖簾口
寒暖
花暖簾
店暖簾
...