“あたた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
45.8%
44.5%
6.6%
1.3%
温暖0.9%
0.4%
貴下0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やせたる上にやつれて見ゆれば、打ち見にはやや陰気に思わるれど、目にあたたかなる光ありて、細き口もとにおのずからなる微笑あり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
このにおいは、震災直後の東京を見た人たちの鼻に死ぬまで付いているのだそうで、云うに云われぬ陰惨な気持ちをあたたむるものである。
にしろ附近ふきん医師いしらしいものはないところなので、漁師達りょうしたちってたかって、みずかせたり、焚火たきびあたためたり、いろいろつくしましたが
葡萄酒ぶんどしゅ? 葡萄酒ぶだうしゅかい。お前がつくった葡萄酒かい。あたためてあるのかい。」
柳沢 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
半蔵は話し話し、温暖あたたかい血の気が感じられるまで根気に父の足をなでさすっていた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それの奴や、おのが君の御手に纏かせる玉釧を、膚もあたたけきに剥ぎ持ち來て、おのが妻に與へつること
貴下あたたがたには、仏教、すなわち偶像教でないように思召おぼしめしが願いたい、御像おすがたの方は、高尚な美術品を御覧になるように、と存じて、つい御遊歩ごゆうほなどと申すような次第でございますよ。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)