“洋服”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようふく68.1%
やうふく21.3%
ふく4.3%
ふぐ2.1%
きもの2.1%
ドレス2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どこのボタンだろうな、洋服ようふくについていたんだね。はなかたちか、いや、くるまかたちかな。」と、こう一もやってきて、あたまをかしげていました。
金色のボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
へゝい、お二人ふたりづれで。——旦那様だんなさまは、洋服やうふくで、それ、かたが、こゝへぶらげておいでなさる、あの器械きかいつてらしつけえ。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あの髯生えた黒い洋服ふく、泥棒だんべい。お前様方刑事かね」と、ここから真先まっさきに逃げているように見える髯将軍は泥棒と間違えられ、吾輩等は刑事と相成った次第。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
「鉄道の踏切番? 洋服ふぐ着て、靴はいでがあ? おらに出来んべかや?」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
お島は乃公に他所行よそゆき洋服きものを着せて、横撫ぜをしないようにと言ったから、一つなぐってやった。新しい襟飾を付けて、新しい手袋を穿めて、新しいハンケチを持って、何も彼も新しずくめだ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
かの女は、洋服ドレスのひだをピタピタたたくと、姉に背を向けて、縁の方に歩いて行き、欄干てすりにもたれて、ぼんやりと晴れている空に、眼を向けてしまった。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)