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鬼殻焼
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おにがらやき
ふりがな文庫
“
鬼殻焼
(
おにがらやき
)” の例文
……えゝ、
尤
(
もつと
)
も、
結核
(
けつかく
)
は、
喉頭
(
かうとう
)
から、もう
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
には
舌
(
した
)
までも
侵
(
をか
)
して
居
(
ゐ
)
たんださうですが。
鬼殻焼
(
おにがらやき
)
……
意気
(
いき
)
が
壮
(
さかん
)
なだけ
何
(
ど
)
うも
悲惨
(
ひさん
)
です。は、はア。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いくら美味でも甲羅つきではどうする事も出来ん。
海老
(
えび
)
の
鬼殻焼
(
おにがらやき
)
はあるが亀の子の甲羅煮は今でさえないくらいだから、当時は無論なかったに極っている。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ところがお侍様、お祭中はいきの好い魚が仕入れてございます。
鰈
(
かれい
)
の煮付、
鯒
(
こち
)
ならば洗いにでも出来まする。そのほか
海鰻
(
あなご
)
の蒲焼に
黒鯛
(
かいず
)
の塩焼、
鰕
(
えび
)
の
鬼殻焼
(
おにがらやき
)
」
怪異暗闇祭
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
馴
(
な
)
れない
料理人
(
れうりにん
)
が、むしるのに、
幾
(
い
)
くらか
鎧皮
(
よろひがは
)
が
附着
(
くつゝ
)
いて
居
(
ゐ
)
たでせうか。
一口
(
ひとくち
)
触
(
さは
)
つたと
思
(
おも
)
ふと、
舌
(
した
)
が
切
(
き
)
れたんです。
鬼殻焼
(
おにがらやき
)
を
退治
(
たいぢ
)
ようと
言
(
い
)
ふ、
意気
(
いき
)
が
壮
(
さかん
)
なだけ
実
(
じつ
)
に
悲惨
(
ひさん
)
です。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
江戸児
(
えどつこ
)
は……
食
(
くひ
)
ものには
乱暴
(
らんばう
)
です。九
死
(
し
)
一
生
(
しやう
)
の
時
(
とき
)
でも、
鮨
(
すし
)
だ、
天麩羅
(
てんぷら
)
だつて
言
(
い
)
ふんですから。
蝦
(
えび
)
が
欲
(
ほし
)
い……しんじよとでも
言
(
い
)
ふかと
思
(
おも
)
ふと、
飛
(
とん
)
でもない。……
鬼殻焼
(
おにがらやき
)
が
可
(
い
)
いと
言
(
い
)
ふんです。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鬼
常用漢字
中学
部首:⿁
10画
殻
常用漢字
中学
部首:⽎
11画
焼
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“鬼殻”で始まる語句
鬼殻