須彌しゆみ)” の例文
新字:須弥
やがてもとつてなさけなき樣子やうすおもはるゝと後言しりうごつありけらし、須彌しゆみいでたつあしもとの、其當時そのはじめことすこしいはゞや、いばらにつらぬくつゆたまこのらうにもこひありけり
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
須彌しゆみ三十二さう月毛つきげ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
あざむおほすべけれどもこゝに一ツの難儀なんぎといふは師匠ししやうの口から彼者は幼年えうねんの内斯樣々々かやう/\にて某し養育やういくせし者なりと云るゝ時は折角せつかくたくみも急ちやぶるゝに相違なし七歳より十二歳まで六ヶ年が其間そのあひだ養育の恩は須彌しゆみよりも高く滄海さうかいよりも深しと雖ども我大望わがたいまうには替難かへがたし此上は是非に及ばず不便ふびんながらも師匠の感應院を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)