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非道
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ひどう
ふりがな文庫
“
非道
(
ひどう
)” の例文
宿屋のていしゅの話では、王さまという人は、心のやさしい、それはいいひとで、ついぞ人民に
非道
(
ひどう
)
をはたらいたことはありません。
旅なかま
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
将来有為の男児をば
無残々々
(
むざむざ
)
浮世の風に
晒
(
さら
)
し、なお一片
可憐
(
かれん
)
なりとの
情
(
こころ
)
も浮ばず、ようよう尋ね寄りたる子を追い返すとは、何たる
邪慳
(
じゃけん
)
非道
(
ひどう
)
の鬼ぞやと、妾は同情の念
已
(
や
)
みがたく
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
ば今一度、
非道
(
ひどう
)
なす訳には尚更行かん……よしよし……俺が一つ談判して来てやろう
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「ならば奥へ酒さかなを用意しておけ。奴らもいつか俺にむかって、酒の上だが、今の世の
鬱憤
(
うっぷん
)
やら
上役人
(
かみやくにん
)
の
非道
(
ひどう
)
を鳴らしていたことがある。存外、こいつア乗ってくるかもしれねえ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あの
紂王
(
ちゅうおう
)
にすすめて、
百姓
(
ひゃくしょう
)
から
重
(
おも
)
いみつぎものを
取
(
と
)
り
立
(
た
)
てさせ、
非道
(
ひどう
)
の
奢
(
おご
)
りにふけったり、
罪
(
つみ
)
もない
民
(
たみ
)
をつかまえて、むごたらしいしおきを
行
(
おこな
)
ったりした
妲妃
(
だっき
)
というのは、わたしのことでした。
殺生石
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
夜は針箱の底深く
蔵
(
おさ
)
めて
枕
(
まくら
)
近く
置
(
おき
)
ながら
幾度
(
いくたび
)
か又
開
(
あけ
)
て見て
漸
(
ようや
)
く
睡
(
ねむ
)
る事、何の為とは
妾
(
わたくし
)
も知らず、殊更其日
叔父
(
おじ
)
の
非道
(
ひどう
)
、
勿体
(
もったい
)
なき悪口
計
(
ばか
)
り、是も
妾
(
わたくし
)
め
故
(
ゆえ
)
思わぬ不快を耳に入れ玉うと
一一
(
いちいち
)
胸先
(
むなさき
)
に痛く
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
すこし世間に知られた一家で。一度キの字を出したら最後じゃ。
万劫
(
まんごう
)
末代
血統
(
ちすじ
)
に
障
(
さわ
)
る。早い話が
忰
(
せがれ
)
や娘の。縁があぶなくなるその上に。近所隣りの目下の連中に。あれは
非道
(
ひどう
)
なお金の祟りよ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
非
常用漢字
小5
部首:⾮
8画
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“非道”で始まる語句
非道工面