青白あをじろ)” の例文
うろつくものには、傍目わきめらず、肅然しゆくぜんとして廊下らうかながつて、とほつて、ひろ講堂かうだうが、青白あをじろうつつてひらく、其處そこ堂々だう/\はひつたのです。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あの嫉妬家やきもちやき奉公ほうこうするのはよしゃれ。彼奴あいつ制服しきせ青白あをじろ可嫌いやいろぢゃゆゑ、阿呆あはうほかれもぬ、いでしまや。……おゝ、ありゃひめぢゃ。
ムスメはつひにうつむいたまヽ、いつまでも/\わたし記臆きおく青白あをじろかげをなげ、灰色はいいろ忘却ばうきやくのうへをぎんあめりしきる。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
ひとつらね青白あをじろほろをならべぬ。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「ふふふ青白あをじろ番兵ばんぺいだ。」
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
青白あをじろくころび
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
青白あをじろき日の光西よりのぼり
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)