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露骨
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むきだし
ふりがな文庫
“
露骨
(
むきだし
)” の例文
御前はまだ年が若いから
露骨
(
むきだし
)
でも構わないと
御思
(
おおもい
)
かも知れないが、世の中はそうは行かないよ。同じ断わるにしても、そこにはね。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
死んでいてくれればいい、という
露骨
(
むきだし
)
なことばのかげには、もし生きていてあうことがあれば、殺すのだという意味も、くんでくめないことはないのだ。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
文章はたゞ岩石を並べたやうに思想を並べたもので、
露骨
(
むきだし
)
なところに反つて人を動かす力があつたのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
其處
(
そこ
)
で
學校
(
がくかう
)
を
建
(
たて
)
る
決心
(
けつしん
)
が
彼
(
かれ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
湧
(
わい
)
たのです、
諸君
(
しよくん
)
は
彼
(
かれ
)
の
決心
(
けつしん
)
の
餘
(
あま
)
り
露骨
(
むきだし
)
で、
單純
(
たんじゆん
)
なことを
笑
(
わら
)
はれるかも
知
(
し
)
れませんが、しかし
元來
(
ぐわんらい
)
教育
(
けういく
)
のない
一個
(
いつこ
)
の
百姓
(
ひやくしやう
)
です
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
申しては
驕
(
おご
)
りの沙汰だが、「ことやぞや」ではお懐しいがられたくない、ところへ、六十近いお婆さんだから、懐しさぶりを
露骨
(
むきだし
)
に、火鉢を押して乗出した膝が、
襞襀捩
(
ひだよ
)
れの
黒袴
(
くろばかま
)
。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
恋の
競
(
せ
)
り
合
(
あ
)
い——あまりにも
露骨
(
むきだし
)
な、われとわがこころの愛憎に驚きながらも、弥生は日夜そのお艶とやらを魔神にかけて
呪
(
のろ
)
わずにはいられなかったのだ……。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そうして故意に反対の方を見たり、あるいは向うへ二三歩あるき出したりした。それがため、妙に遠慮深いところのできた敬太郎はなるべく
露骨
(
むきだし
)
に女の方を見るのを
慎
(
つつ
)
しんでいた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
中折を
被
(
かぶ
)
った男の
人柄
(
ひとがら
)
と、世の中にまるで
疑
(
うたがい
)
をかけていないその眼つきとを注意した結果、この時ふと、こんな窮屈な思いをして、いらざる材料を集めるよるも、いっそ
露骨
(
むきだし
)
にこっちから話しかけて
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“露骨”の意味
《名詞・形容動詞》
欲望や感情などをかくさずに、むきだしにしていること。包み隠さない様。
(出典:Wiktionary)
露
常用漢字
中学
部首:⾬
21画
骨
常用漢字
小6
部首:⾻
10画
“露”で始まる語句
露
露西亜
露出
露台
露店
露顕
露地
露草
露呈
露見