“黒袴”の読み方と例文
読み方割合
くろばかま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これも隣りの黒袴くろばかまという村に、菅公かんこうを祀った鎮守の社があって、前からその村と仲が悪かったゆえに、こういう想像をしたのではないかと思います。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
大阪にて海南学校出らしき黒袴くろばかま下り、乗客も増したり。幸いに天気あまり暑からざればさまでに苦しからず。山崎を過ぐれば与一兵衛よいちべえの家はと聞けど知る人なし。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
申してはおごりの沙汰だが、「ことやぞや」ではお懐しいがられたくない、ところへ、六十近いお婆さんだから、懐しさぶりを露骨むきだしに、火鉢を押して乗出した膝が、襞襀捩ひだよれの黒袴くろばかま
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)