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露助
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ろすけ
ふりがな文庫
“
露助
(
ろすけ
)” の例文
近所の男 (女一へ)この人の旦那ってのは、まだあの、鬚をぴんと生やして、拍車のついた長靴を引きずってる、
露助
(
ろすけ
)
の憲兵さんかい。
安重根:――十四の場面――
(新字新仮名)
/
谷譲次
、
林不忘
(著)
俵に詰めた
大豆
(
だいず
)
の一粒のごとく無意味に見える。
嗚呼
(
ああ
)
浩さん! 一体どこで何をしているのだ? 早く平生の浩さんになって一番
露助
(
ろすけ
)
を驚かしたらよかろう。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「そう、では
露助
(
ろすけ
)
にもらった
更紗
(
さらさ
)
をM君に見せてあげなさい。M君はあんな布類が大変すきなんだから。」
性に眼覚める頃
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
その
大兵
(
たいひょう
)
の
露助
(
ろすけ
)
は、小さい日本兵の尖った
喧嘩腰
(
けんかごし
)
の命令に、
唯々諾々
(
いいだくだく
)
と、
寧
(
むし
)
ろニコニコしながら、背後から追いたてられて、便所などに、
悠々
(
ゆうゆう
)
と大股に
往
(
い
)
ったりしていた。
戦争雑記
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
東京で
製靴
(
せいか
)
の仕事で、時代の新しい生活を切り開き、
露助
(
ろすけ
)
向けの靴の輸出を盛大にやっていたのを
手寄
(
たよ
)
り、そこでその仕事をおぼえ、
田舎
(
いなか
)
へ帰って小さな店をもっていた。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
ただ
僅
(
わず
)
かに、旅館の向い側にある居酒屋の入口に立っていた
露助
(
ろすけ
)
の百姓が二人、ぼそぼそと
蔭口
(
かげぐち
)
をきいただけで、それも、乗っている紳士のことよりも、馬車の方が問題になったのである。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
聊
(
いささ
)
かの功績を云い立てにして栄位、栄爵を頂戴して、無駄飯を喰うのを光栄としているような国家的厄介者とは段式が違うんだぞ。日露戦争の時には俺の発明した火薬が
露助
(
ろすけ
)
にモノをいったんだぞ。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
頭の禿げ上った乳っぽい赤ら
面
(
づら
)
の、眼の柔和な、農民風の五十男の
露助
(
ろすけ
)
が、何か
羞恥
(
はにか
)
んだような驚きと親しさを見せながら、立ちあがると私たちへ笑いかけた。ペチカの前にでも
跼
(
かが
)
んでいたのらしい。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
露助
(
ろすけ
)
に見られて恥ともいえよう。
寄席
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
露助
(
ろすけ
)
が大連を引上げる際に、このまま日本人に引渡すのは残念だと云うので、
御叮嚀
(
ごていねい
)
に穴を掘って、土の中に
埋
(
う
)
めて行ったのを、チャンが土の
臭
(
におい
)
を
嗅
(
か
)
いで歩いて、とうとう嗅ぎあてて
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「アハハハハ。済まん済まん。余計な心配かけて済まん。俺の動脈瘤は満洲直輸入だ。大原大将閣下の護衛で
哈爾賓
(
ハルピン
)
に行った時に、
露助
(
ろすけ
)
の女から貰った病毒に違いないのだよ。アハハハ。自業自得だ。……しかし……よく云ってくれた」
冥土行進曲
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“露助”の意味
《名詞》
(context、derogatory)ロシア人。
(出典:Wiktionary)
“露助”の解説
露助(ろすけ)とは、日本語におけるロシア人またはロシアの蔑称。
なお、歴史上、ロシアに侵略されロシアに組み入れられた地域にいた民族は多数ある(ウクライナ人、タタール人など)ものの、この言葉のニュアンスでは、それらの少数民族は含めず、単にスラヴ系ロシア人を嫌悪して使用する人がほとんどである。
(出典:Wikipedia)
露
常用漢字
中学
部首:⾬
21画
助
常用漢字
小3
部首:⼒
7画
“露”で始まる語句
露
露西亜
露出
露骨
露台
露店
露顕
露地
露草
露呈