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闕
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けつ
ふりがな文庫
“
闕
(
けつ
)” の例文
闕
(
けつ
)
という村の出身だった一少年が、先師の家で取次役をさせられていた。そこである人が、先師にたずねた。——
現代訳論語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
かりにも史書の
闕
(
けつ
)
を補うというがごとき態度ではなかったので、もしこんな話が後代に及んで珍重されたとするならば、それはもう『義経記』も耳に
蛸
(
たこ
)
で
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
たま/\燕王の護衛百戸の
鄧庸
(
とうよう
)
というもの、
闕
(
けつ
)
に
詣
(
いた
)
り事を奏したりけるを、斉泰
請
(
こ
)
いて
執
(
とら
)
えて
鞠問
(
きくもん
)
しけるに、王が
将
(
まさ
)
に兵を挙げんとするの状をば逐一に
白
(
もう
)
したり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
我の家庭的に少年を教へて徳育に進ましめんとするはこの
闕
(
けつ
)
を補はんがためなり。
病牀譫語
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
一、院中へ史局を設け『六国史』以下の
闕
(
けつ
)
を補う事。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
彼長駆して
闕
(
けつ
)
を犯さば、何を以て
之
(
これ
)
を
禦
(
ふせ
)
がん、陛下惑いたもうなかれと。
勝
(
しょう
)
を
錦衣獄
(
きんいごく
)
に下す。燕王
聞
(
きい
)
て
大
(
おおい
)
に怒る。孝孺の言、
真
(
まこと
)
に
然
(
しか
)
り、而して建文帝の
情
(
じょう
)
、亦
敦
(
あつ
)
しというべし。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
旗を挙げ
闕
(
けつ
)
に
趨
(
はし
)
るの首魁と為らんとす。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
斉泰
(
せいたい
)
、
黄子澄
(
こうしちょう
)
、皆
執
(
とら
)
えられ、屈せずして死す。
右副都御史
(
ゆうふくとぎょし
)
練子寧
(
れんしねい
)
、
縛
(
ばく
)
されて
闕
(
けつ
)
に至る。語
不遜
(
ふそん
)
なり。帝
大
(
おおい
)
に怒って、命じて
其
(
その
)
舌を
断
(
き
)
らしめ、曰く、
吾
(
われ
)
周公
(
しゅうこう
)
の
成王
(
せいおう
)
を
輔
(
たす
)
くるに
傚
(
なら
)
わんと欲するのみと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
闕
漢検1級
部首:⾨
18画
“闕”を含む語句
闕腋
闕所
闕下
宮闕
闕乏
算法闕疑抄
禁闕
鳳闕
闕員
闕所屋敷
闕文
闕漏
闕所取払
闕門
闕陥
闕乱
闕如
闕失
闕国
闕候
...