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釣針
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つりばり
ふりがな文庫
“
釣針
(
つりばり
)” の例文
こいつ、頭に
鹿
(
しか
)
の角のやうな
甲
(
かぶと
)
を
冠
(
かぶ
)
つてるし、六本の足には
釣針
(
つりばり
)
みたいな
鈎爪
(
かぎつめ
)
をもつてる。力が強いんだぞ。——うん、いゝこと思ひついた。
かぶと虫
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
と言いながら、一人の御客様は
袂
(
たもと
)
から銀縁の大きな眼鏡を取出しました。玉の
塵
(
ほこり
)
を
襦袢
(
じゅばん
)
の
袖口
(
そでぐち
)
で拭いて、
釣針
(
つりばり
)
のように
尖
(
とが
)
った鼻の上に載せて見て
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ここではよく
釣針
(
つりばり
)
をとられるから、大きななまずかなんか、そんなものがいるかも知れない、という者がありました。
山の別荘の少年
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
僕は少年にちがいない。それだのに、なぜこの鏡の中には
釣針
(
つりばり
)
ひげの大人の顔がうつるのであろうか。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そしてクリストフも、何かを
匂
(
にお
)
わせる微笑の
釣針
(
つりばり
)
を、少しくわえないでもなかった。
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
「曲者の着物だよ、——少し
釣針
(
つりばり
)
で引っ掻いたかも知れない。直ぐ行って見よう」
銭形平次捕物控:174 髷切り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
釣針
(
つりばり
)
をね、
恁
(
か
)
う、
兩手
(
りやうて
)
で
抱
(
だ
)
いた
形
(
かたち
)
。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
指の先へ
釣針
(
つりばり
)
が刺さっているのだ。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
釣針
(
つりばり
)
らしいのだ。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「曲者の着物だよ、——少し
釣針
(
つりばり
)
で引つ掻いたかも知れない。直ぐ行つて見よう」
銭形平次捕物控:174 髷切り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
釣針
(
つりばり
)
のやうな
鈎
(
かぎ
)
の
爪
(
つめ
)
をどこへでもひつかけて、赤や青や黄や紫の自動車や汽船や大砲やタンクや乳母車を、五つも六つも、いつしよにひいて、ゾロッ・ゾロッと、お縁をはつて行きます。
かぶと虫
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
雄鶏
(
おんどり
)
と
牝鶏
(
めんどり
)
と遊ぶところへ、
釣針
(
つりばり
)
で
餌
(
え
)
をくれ、鳥の
咽喉
(
のど
)
に引掛けて釣取るという。犬を盗むものもある。それは黒砂糖で
他
(
よそ
)
の家の犬を呼び出し、殺して煮て食い、皮は張付けて敷物に造るとか。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
釣
常用漢字
中学
部首:⾦
11画
針
常用漢字
小6
部首:⾦
10画
“釣”で始まる語句
釣
釣瓶
釣竿
釣合
釣魚
釣鐘
釣殿
釣棹
釣銭
釣台