金兵衛きんべゑ)” の例文
なん人面白ひとおもしろくもねえ、さきへ出よう/\。「金兵衛きんべゑどんおまいこれから焼場やきばつてくのにひとりぢやア困るだらうからおれ片棒かたぼうかついでやらうか。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
芝口しばぐちの茶屋金兵衛きんべゑにて三句
自選 荷風百句 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
おゝ金子かねだ、大層たいそうつてやアがるナ、もう死ぬとふのでおれ見舞みめえつてやつたから、金兵衛きんべゑさんにこれだけ残余あとはお長家ながやしゆうへツて、施与ほどこしでもするのか
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
あい、ぢやアかへるよ、用があつたらお呼びよ、すぐるから。と金兵衛きんべゑたくかへつたが考へた。
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
其様そんなことをつたつてやうがない、さアこゝは奥山おくやまだ。梅「へえ……。ときよろ/\してゐる中に、近江屋あふみや旦那だんな見失みはぐつてしまひました。梅「金兵衛きんべゑさアん……近江屋あふみやさアん……。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
金兵衛きんべゑ手に取つて見ますると、遠州ゑんしう所持しよぢ南蛮砂張なんばんすばり建水みづこぼしでございます。