野獸やじう)” の例文
新字:野獣
それが何であるか、人間か動物か、一目見では誰も分らなかつた。まるで四足よつあしひまはつてゐるやうに見えて、何か怪しい野獸やじうのやうに、引掻いたり唸つたりしてゐた。
女王樣ぢよわうさま滿面まんめんしゆをそゝいだやうに眞赤まつかになつておいかりになりました、暫時しばしあひだ野獸やじうごとあいちやんを凝視みつめておでになりましたが、やがて、『あたまばすぞ!ね——』とさけばれました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
いゝえ、てから、其上そのうへどく」かどくでないかをたしかめなくては』とひました、それとふのもあいちやんが、友達ともだちからをしへられた瑣細ささい道理だうりおぼえてなかつたため、野獸やじうころされたり
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)