道順みちじゅん)” の例文
「やッぱり、東海道から裾野すそのへはいって、それから小太郎山こたろうざんへかえる道順みちじゅんをとるらしゅうございます」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正吉しょうきちは、学校がっこうからかえると、道順みちじゅんから、青木あおき小田おださそいにくるのをあいだ金魚きんぎょみずえたりしていました。やがて、そと二人ふたりこえがしたので、正吉しょうきちは、いえたのであります。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いや、向うからここへ来て貰おう。第一その方が道順みちじゅんだから。」
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
熊蔵くまぞう雁六がんろくも、すこし道順みちじゅんがわからなくなってきた。まえには渓流けいりゅう、うしろは暗黒あんこく
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道順みちじゅんで、高橋たかはしさき二人ふたりわかれました。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
では、われわれ三人は、てんおかから十四、五ちょう手まえ寒松院かんしょういん並木なみきにかくれて待つであろう。そちは身なりの目立たぬのをさいわい、出立しゅったつのようす、人数にんず道順みちじゅん、落ちなくさぐって知らせてくれい
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)