“寒松院”の読み方と例文
読み方割合
かんしょういん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
合図あいずの狼煙! それは一ばいものすごいひびきをもって、寒松院かんしょういん並木なみきにいる、伊那丸いなまる忍剣にんけん、龍太郎の耳へまでつんざいていったことは必定ひつじょうである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを見るや竹童ちくどうは思った。寒松院かんしょういん並木なみきに待ちぶせている伊那丸いなまるやそのほかの人々に、すこしも早く、このことを合図あいずしてやらねばならぬと。——
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「うむ! まさしくクロにそういない。寒松院かんしょういん並木なみきへのろしの音はきこえてきたが、竹童はあのまま帰らぬ。もしや鷲に乗って、追いついてきたのではあるまいか」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)