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みちはゞ
彼は
暫く
又凝然として
上流の
小船を
見て
居た。
彼は
氣がついた
時土手を一
散に
北へ
急いだ。
土手は
軈て
水田に
添うてうね/\と
遠く
走つて
居る。
土手の
道幅が
狹くなつた。
それ、
自動車が
來たぜ、と
婦まじりで、
道幅が
狹い、しば/\
縁臺を
立つのだが、
俥は
珍らしいほどである。これから、
相乘——と
云ふ
處を。……おゝ、
銀河が
見える——
初夜すぎた。