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這麽
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こんな
ふりがな文庫
“
這麽
(
こんな
)” の例文
ハッと氣が附いて、怎して
這麽
(
こんな
)
氣持がしたらうと怪んで見る。それが日一日と數が多くなつて行く、時間も長く續く樣になつて行く。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
勘次
(
かんじ
)
は一
度
(
ど
)
整骨醫
(
せいこつい
)
の
門
(
もん
)
を
潜
(
くゞ
)
つてからは、
世間
(
せけん
)
には
這麽
(
こんな
)
に
怪我人
(
けがにん
)
の
數
(
かず
)
が
有
(
あ
)
るものだらうかと
絶
(
た
)
えず
驚愕
(
おどろき
)
と
恐怖
(
おそれ
)
との
念
(
ねん
)
に
壓
(
あつ
)
せられて
居
(
ゐ
)
たが
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
這麽
(
こんな
)
氣がし出してから、早いもので、二三日
經
(
た
)
つと、モウ私は何を見ても何を聞いても、直ぐフフンと鼻先であしらふ樣な氣持になつた。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
這麽
(
こんな
)
気がし出してから、早いもので、二三日経つと、モウ私は何を見ても何を聞いても、直ぐフフンと鼻先であしらふ様な気持になつた。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
自分には智恵子に思はれる権利でもある様に感じてゐる。『吉野を帰して了ふ工夫はないだらうか!』
這麽
(
こんな
)
考へまでも時として信吾を悩ました。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
されば若し此一文を讀む人があつたなら、その人は、『何だ立花、君は
這麽
(
こんな
)
事を眞面目腐つて書いたのか。』と頭から自分を
嘲笑
(
あざわら
)
ふかも知れない。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
されば若し此一文を読む人があつたなら、その人は、『何だ立花、君は
這麽
(
こんな
)
事を真面目腐つて書いたのか。』と頭から自分を
嘲笑
(
あざわら
)
ふかも知れない。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
私は
這麽
(
こんな
)
性質ですから
諄々
(
つべこべ
)
言つて見ることも御座いますが、人の前ぢや眼許りパチパチさしてゐて、カラもう
現時
(
いま
)
の
青年
(
わかいもの
)
の樣ぢやありませんので。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
這麽
(
こんな
)
事を出任せに口走つて見て、渠はヒヨクリと立上り、杉の根方を
彼方此方
(
あちらこちら
)
、
態
(
わざ
)
と興奮した様な
足調
(
あしどり
)
で歩き出した。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
滝の如くとは
這麽
(
こんな
)
時に形容する言葉だらう。抑へても溢れる。抑へようともせぬ。噛りついた布団の裏も、枕も、濡れる、濡れる、濡れる。…………
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
私は
這麽
(
こんな
)
性質
(
たち
)
ですから
諄々
(
つべこべ
)
言つて見ることも御座いますが、人の前ぢや眼許りパチクリ/\さしてゐて、カラもう
現時
(
いま
)
の
青年
(
わかいもの
)
の様ぢやありませんので。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
這麽
(
こんな
)
氣持がする樣になつてから、私は何故といふ理由もなしに「毎日」の日下部君と親しく往來する樣になつた。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
這麽
(
こんな
)
気持がする様になつてから、私は何故といふ理由もなしに「毎日」の日下部君と親しく往来する様になつた。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
幸福とは何か?
這麽
(
こんな
)
考へが浮んだ。神の愛にすがるが第一だ、と自分に答へて見た。不※智惠子は、今日一日全く神に背いて暮した樣な氣がして來た。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
幸福とは何か?
這麽
(
こんな
)
考へが浮んだ。神の愛にすがるが第一だ、と自分に答へて見た。不図智恵子は、今日一日全く神に背いて暮した様な気がして来た。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
這麽
(
こんな
)
社會だから、赤裸々な、堂々たる、小兒の心を持つた、聲の太い人間が出て來ると、鼠賊共、大騷ぎだい。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
這麽
(
こんな
)
社会だから、赤裸々な、堂々たる、
小児
(
せうに
)
の心を持ツた、声の太い人間が出て来ると、鼠賊共、大騒ぎだい。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『ハ、其邊まで
御同伴
(
ごいつしよ
)
。』と馴々しく言ひ乍ら、
羞
(
はにか
)
む色もなく男と並んで、『マア私の方が
這麽
(
こんな
)
に小さい!』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
完
(
まつ
)
たく古山と合議の結果だ。或は古山の方が當の發頭人であるかも知れない。イヤ然うあるべきだ、この校長一人丈けでは、
如何
(
どう
)
して
這麽
(
こんな
)
元氣の出る筈が無いのだもの。
雲は天才である
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
這麽
(
こんな
)
理由とも気が付かず、唯モウ暗い
陰影
(
かげ
)
に襲はれると
自暴
(
やけ
)
に誇大な
語
(
ことば
)
を使つて書く、筆が一寸
躓
(
つまづ
)
くと、くすんだ顔を上げて
周匝
(
あたり
)
を見る。周匝は何時でも平和だ、何事も無い。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
突然
(
いきなり
)
、
這麽
(
こんな
)
事を口汚く罵つて、お由はドタリと
上框
(
あがりかまち
)
の板敷に倒れる。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
イヤ然うあるべきだ、この校長一人丈けでは、如何して
這麽
(
こんな
)
元気の出る筈が無いのだもの。一体この古山といふのは、此村土着の者であるから、既に十年の余も斯うして此学校に居る事が出来たのだ。
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
這
漢検準1級
部首:⾡
11画
麽
部首:⿇
14画
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這麽事