トップ
>
踏段
>
ふみだん
ふりがな文庫
“
踏段
(
ふみだん
)” の例文
二人とも、そこに突っ立ったまま、両手をポケットに入れ、
素知
(
そし
)
らぬ顔で、
踏段
(
ふみだん
)
のほうに気を
配
(
くば
)
っている。と、やがて、にんじんは、レミイを
肱
(
ひじ
)
で
小突
(
こづ
)
く。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
それを
柘榴口
(
ざくろぐち
)
といって、そこを
潜
(
くぐ
)
って、足掛の
踏段
(
ふみだん
)
を上って、湯槽にはいるのである。自然湯槽は高くなっている。今のように低くなったのを温泉といっていた。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
一番
(
いちばん
)
奧
(
おく
)
の
方
(
はう
)
にある一
脚
(
きやく
)
に
案内
(
あんない
)
されて、
是
(
これ
)
へと
云
(
い
)
はれるので、
踏段
(
ふみだん
)
の
樣
(
やう
)
なものの
上
(
うへ
)
へ
乘
(
の
)
つて、
椅子
(
いす
)
へ
腰
(
こし
)
を
卸
(
おろ
)
した。
書生
(
しよせい
)
が
厚
(
あつ
)
い
縞入
(
しまいり
)
の
前掛
(
まへかけ
)
で
丁寧
(
ていねい
)
に
膝
(
ひざ
)
から
下
(
した
)
を
包
(
くる
)
んで
呉
(
く
)
れた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私は岩の清浄というよりはもっと幾分熱帯的に見える緑の植物が生えてる、大理石の台地のような大きな山のさびしい
踏段
(
ふみだん
)
に出て来た事だけがわかりました。私は汚れない青い海を眺めました。
金の十字架の呪い
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
二三日
経
(
た
)
って、午後の練習を終え、ヘンリイ山本君の運転する、ロオドスタアの
踏段
(
ふみだん
)
に足を
載
(
の
)
せ、合宿まで、帰ってくると、庭前の芝生に、花やかな色彩を
溢
(
あふ
)
れさせた、女子選手の人達が、五六人
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
▼ もっと見る
私は、葉の繁つた、花の一ぱいついた枝を道にさし出してゐる丈の高い茨の傍を過ぎた。石の段々の狹い
踏段
(
ふみだん
)
が見えた。それから——本と鉛筆を手にして、そこに掛けてゐるロチスター氏が見えた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
踏段
(
ふみだん
)
に腰をおろし、両手で頭を抱え、そもそも
事
(
こと
)
の起こりは……と、考えてみた。たぶん、糸を遠くへ投げたつもりでいたのが、針だけ背中へひっかかっていたんだろう。で、彼はいう——
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
踏
常用漢字
中学
部首:⾜
15画
段
常用漢字
小6
部首:⽎
9画
“踏”で始まる語句
踏
踏込
踏張
踏切
踏臺
踏襲
踏台
踏留
踏石
踏掛