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足弱
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あしよわ
ふりがな文庫
“
足弱
(
あしよわ
)” の例文
源「これは二両二分、イヤサ御主人、二両二分で越後まで
足弱
(
あしよわ
)
を連れて
行
(
ゆ
)
かれると思いなさるか、御親切
序
(
つい
)
でにもそっとお恵みが願いたい」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
聞
(
きゝ
)
夫婦の者
然
(
さ
)
すれば今より江戸までは
迚
(
とて
)
も
行
(
ゆか
)
れまじ
切
(
せめ
)
て
鴻
(
こう
)
の
巣
(
す
)
とやら迄も行れべきやと云に亭主は兩人の樣子を見て
失禮
(
ぶしつけ
)
ながら
足弱
(
あしよわ
)
の御女中を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
この時代に
足弱
(
あしよわ
)
と供の者とを連れて奥州から四国路までも旅行をするというのは、よっぽど裕福の身分でなければならないことは判り切っていた。
半七捕物帳:33 旅絵師
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
終に「やかましい/\/\えゝやかましいや、なに、今聞いたら
足弱
(
あしよわ
)
を連れた、足弱を連れたなあ盗つ人の
附目
(
つけめ
)
だ、何万両はいらねえ、たつた廿両だ、早く金を出せ」
いがみの権太:(明治二十九年一月、明治座)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
いよいよ山にかゝると、仲間は
足弱
(
あしよわ
)
の曼舟氏に構つてはゐなかつた。彼等は山へ写生に来たのである。もつと
真実
(
ほんとう
)
の事をいふと、文展向きの絵になる景色を捜しに来たのである。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
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マサカに
足弱
(
あしよわ
)
を連れて交通の不便なこの際に野越え山越え行方を
晦
(
くら
)
ましたとは思われない。ドコかに拘留されてるに違いないが、ドコの警察にもいないとすれば陸軍より外にはない。
最後の大杉
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
十一月の
霜
(
しも
)
の朝、義経は、
赤地錦
(
あかじにしき
)
の
直垂
(
ひたたれ
)
に、
萠黄縅
(
もえぎおどし
)
の
鎧
(
よろい
)
をつけ、きょう西国へ下るとその邸を出て、妻の静、その老母、その他、
足弱
(
あしよわ
)
な者たちを、先へ立たせ、わずかの精兵を従えて、御所の門前に
日本名婦伝:静御前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
背後
(
うしろ
)
の
足弱
(
あしよわ
)
が段々
呼吸
(
いき
)
づかいが荒くなってね、とうとう
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
足弱
(
あしよわ
)
の渡りて濁る春の水 蕪村
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
きり石に
足弱
(
あしよわ
)
惱み
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
今もむかしも川崎の大師は二十一日が縁日で、殊に
正五九
(
しょうごく
)
の
三月
(
みつき
)
は参詣人が多い。江戸から少しく
路程
(
みちのり
)
は離れているが、
足弱
(
あしよわ
)
は
高輪
(
たかなわ
)
あたりから
駕籠
(
かご
)
に乗ってゆく。
鷲
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
其の翌日が熊ヶ谷泊りで、それから鴻の巣、桶川と中仙道を下りましたが、
足弱
(
あしよわ
)
の連で道も
捗取
(
はかど
)
りませんので、天神橋へ掛りますと日はトップリ暮れ、足は疲れましたから御新造は歩けませんから
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
きり石に
足弱
(
あしよわ
)
悩み
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
まあ、普通は初めの朝に品川をたって、その晩は程ヶ谷か戸塚にとまって、次の日が小田原泊りというのですが、女や年寄りの
足弱
(
あしよわ
)
連れだと小田原まで三日がかり。
半七捕物帳:14 山祝いの夜
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
足弱
(
あしよわ
)
を連れて漸くのことで山口へ参りました。
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
足弱
(
あしよわ
)
を連れた塩冶の家来どもは目ざす所まで落ち延び得ないで、ここで都の討っ手に追い付かれて、とても叶わぬところとは知りながらも、必死に防ぎ闘っているのではあるまいか。
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
足弱
(
あしよわ
)
な女子供はとても立ってはいられなくなった。
半七捕物帳:32 海坊主
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
足弱
(
あしよわ
)
連れだ。途中で追っ付くだろう」
半七捕物帳:22 筆屋の娘
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
弱
常用漢字
小2
部首:⼸
10画
“足弱”で始まる語句
足弱連