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いさはや
ふりがな文庫
“
諫早
(
いさはや
)” の例文
私は長崎を
出立
(
しゅったつ
)
して中津に帰る
所存
(
つもり
)
で
諫早
(
いさはや
)
まで参りました処が、その途中で
不図
(
ふと
)
江戸に
行
(
ゆ
)
きたくなりましたから、是れから江戸に参ります。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
前の日、一人の
仲間
(
ちゅうげん
)
は、
諫早
(
いさはや
)
の家に急用が起って帰り、勝手元にいる老婆は、耳が遠いし、気がついても、
何日
(
いつ
)
もの事だと思っているらしい。
夕顔の門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
南風崎
(
はえのさき
)
、大村、
諫早
(
いさはや
)
と通過する浜の黒々と濡れた磯の巖、灰色を帯びた藍にさわめいている波の襞、
舫
(
もや
)
った舟の
檣
(
ほばしら
)
が幾本となく細雨に揺れながら林立している有様
長崎の印象:(この一篇をN氏、A氏におくる)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
景色のいい
千々石
(
ちぢわ
)
湾の海岸をバスに揺られて
小浜
(
おばま
)
、
諫早
(
いさはや
)
へ出て帰るつもりで
計画
(
スケジュール
)
を立てていたのです。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「五日卯時発す。三里
諫早
(
いさはや
)
。四里
矢上
(
やかみ
)
駅。一商家に宿す。海浜の駅にして蟹尤多し。家に入り
席
(
むしろ
)
に上る。此辺より婦人老にいたるまで眉あり。此日暑甚し。晩雨あり。行程七里許。」
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
こうして、三
月
(
がつ
)
のなかばごろのある
日
(
ひ
)
、
諭吉
(
ゆきち
)
たちは
長崎
(
ながさき
)
をたって、
諫早
(
いさはや
)
(
長崎県
(
ながさきけん
)
)へむかいました。そこへついたのは、
月
(
つき
)
のあかるいばんでしたが、
諭吉
(
ゆきち
)
は、くろがね
屋
(
や
)
にむかっていいました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
『あ……
吃驚
(
びっくり
)
いたしました。
仲間
(
ちゅうげん
)
の
由松
(
よしまつ
)
でございます。
諫早
(
いさはや
)
の病人が
快
(
よ
)
くなったので、唯今戻って参りました』
夕顔の門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それで大阪まで行くには
如何
(
どう
)
しても船賃が足らぬと云う
見込
(
みこみ
)
だから、そこで
一寸
(
ちょい
)
と船宿の名を
聞
(
きい
)
て
置
(
おい
)
て、
夫
(
そ
)
れから鉄屋に別れて、
諫早
(
いさはや
)
から
丸木船
(
まるきぶね
)
と云う船が
天草
(
あまくさ
)
の海を渡る。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
ここを歩いて小浜から
乗合
(
バス
)
で
諫早
(
いさはや
)
へ出て、帰京するつもりだったということなぞ……。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
南風崎
(
はえのさき
)
、大村、
諫早
(
いさはや
)
、海岸に沿うて遽しくくぐる山腹から出ては海を眺めると、黒く濡れた磯の巖、藍がかった灰色に打ちよせる波、
舫
(
もや
)
った舟の
檣
(
ほばしら
)
が幾本も細雨に揺れ乍ら林立して居る景色。
長崎の一瞥
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
私はもう中津に帰らず江戸に行くからこの手紙を御覧下さいと云うような
塩梅
(
あんばい
)
に
認
(
したた
)
めて、万事の用意は出来て、
鉄屋
(
くろがねや
)
惣兵衛と一処に長崎を
出立
(
しゅったつ
)
して
諫早
(
いさはや
)
まで——この
間
(
あいだ
)
は七里ある——来た。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
隣国
諫早
(
いさはや
)
、
鳥栖
(
とす
)
、博多、要所要所の親類へはことごとく
早飛脚
(
はやびきゃく
)
をだして、もし小金吾が立ちよったならば意見をして老母のもとへかえしてくださるようにと、くれぐれもたのんでやりました。
亡霊怪猫屋敷
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
牛久保衆というのは、三州牛久保の産、山本道鬼入道を初め、大仏庄左衛門、
諫早
(
いさはや
)
五郎など、すべて同郷の勇将猛卒で組織されている真っ黒な一隊だった。笠も兜も具足も旗も悉く黒ずくめで
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“諫早(諫早市)”の解説
諫早市(いさはやし)は、長崎県の中央部にある市。長崎市、佐世保市に次ぎ長崎県で第3位、九州では第14位の人口を有する都市である。「諌早市」は略字表記。
(出典:Wikipedia)
諫
漢検準1級
部首:⾔
16画
早
常用漢字
小1
部首:⽇
6画
“諫早”で始まる語句
諫早益千代