評議ひょうぎ)” の例文
わしに、御岳みたけ軍学大講会ぐんがくだいこうえ総奉行そうぶぎょうを申しつくるというご沙汰さた。それと、ご評議ひょうぎ結果けっか日取ひどりその事項じこう決定けっていあいなったお知らせである
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その、今まで評議ひょうぎをしていた末席に、ジッと畳に両手を突いて、平家がにのように平伏したきり動かない人物がある。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
またどこか物足りないしというようなところを疑問にして評議ひょうぎしてみたかったのだろうと思われる
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
田崎と車夫喜助が鋤鍬すきくわで、雪をかきけて見ると、去年中きょねんじゅうあれほど捜索しても分らなかった狐の穴は、冬も茂る熊笹くまささかげにありあり見えすいて居る。いよいよ狐退治の評議ひょうぎが開かれる。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
けれど、それはゆうべの問題ではなく、もう日限にちげん切迫せっぱくしてきた、御岳みたけの山における兵学大講会へいがくだいこうえ奉行ぶぎょうめいぜられた長安ながやす下準備したじゅんび手配てくばりの評議ひょうぎ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
烏帽子えぼしの老人、市女笠いちめがさの女、さむらい、百姓、町人——雑多ざったな人がたかって、なにか評議ひょうぎ最中さいちゅうである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
評議ひょうぎの席で官兵衛は、いつもながらの口調で広言した。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)