トップ
>
詈
>
のゝし
ふりがな文庫
“
詈
(
のゝし
)” の例文
人はむなしく烏を
睨
(
にらみ
)
て
詈
(
のゝし
)
り、
空肚
(
へりたるはら
)
をかゝへて
輴哥
(
そりうた
)
もいでず、輴をひきてかへりし事もありしと、その人のかたりき。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
喚
(
わめ
)
くが、しかし、
一騎
(
いつき
)
朝蒐
(
あさがけ
)
で、
敵
(
てき
)
を
詈
(
のゝし
)
る
勇
(
いさ
)
ましい
様子
(
やうす
)
はなく、
横歩行
(
よこあるき
)
に、ふら/\して、
前
(
まへ
)
へ
出
(
で
)
たり、
退
(
すさ
)
つたり、
且
(
か
)
つ
蹌踉
(
よろ
)
めき、
且
(
か
)
つ
独言
(
ひとりごと
)
するのである。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此故に王朝の盛時を追懐しては現時の式微を歎じ、寛永の士風を追懐しては近世の軽薄を
詈
(
のゝし
)
り、楠公の為めに慷慨の涙をそゝぎ、北条氏の専権に切歯せり。然れ共彼は又智識に於て歴史的なり。
頼襄を論ず
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
人はむなしく烏を
睨
(
にらみ
)
て
詈
(
のゝし
)
り、
空肚
(
へりたるはら
)
をかゝへて
輴哥
(
そりうた
)
もいでず、輴をひきてかへりし事もありしと、その人のかたりき。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
隠元
(
いんげん
)
、
藤豆
(
ふぢまめ
)
、
蓼
(
たで
)
、
茘枝
(
れいし
)
、
唐辛
(
たうがらし
)
、所帯の
足
(
たし
)
と
詈
(
のゝし
)
りたまひそ、苗売の若衆一々名に花を添へていふにこそ、北海道の花茘枝、鷹の爪の唐辛、
千成
(
せんな
)
りの
酸漿
(
ほうづき
)
、蔓なし隠元、よしあしの大蓼
草あやめ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
彼等互に相標榜して自ら是とし、人を
詈
(
のゝし
)
り己れを尊び、昂然として一世を
睥睨
(
へいげい
)
す。殊に知らず、天地の情豈に一人一派にして
悉知
(
しつち
)
するを得んや。月影波に横はれば砕けて千態万状を為すに非ずや。
詩人論
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
何
(
なん
)
だ、これは、
魔物
(
まもの
)
が
言
(
い
)
ひさうな
事
(
こと
)
を
己
(
おれ
)
が
言
(
い
)
ふ、
自分
(
じぶん
)
が
言
(
い
)
ふ、
我
(
われ
)
と
我
(
わ
)
が
口
(
くち
)
で
詈
(
のゝし
)
るな。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
詈
漢検1級
部首:⾔
12画
“詈”を含む語句
罵詈
罵詈讒謗
罵詈雑言
罵詈悪口
讒謗罵詈
御罵詈
罵詈呵責
罵詈怒号
罵詈暴行
罵詈毀辱我
罵詈狂
罵詈罵倒
詈合
詈罵
詈言
讒誣罵詈