“千成”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんなり80.0%
せんな20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冬、どした恐ろしない雪の日でも、くるめんばかぶらねで、千成せんなり林檎りんごこよりも赤え頬ぺたこ吹きさらし、どこさでも行けたのだずおん。
雀こ (新字新仮名) / 太宰治(著)
四季の花はもとよりで、人形の着もの、守袋、巾着きんちゃくもありましょう、そんなものを一条ひとすじの房につないで、柱、天井から掛けるので。祝って、千成せんなり百成ひゃくなりと言いました。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
隠元いんげん藤豆ふぢまめたで茘枝れいし唐辛たうがらし、所帯のたしのゝしりたまひそ、苗売の若衆一々名に花を添へていふにこそ、北海道の花茘枝、鷹の爪の唐辛、千成せんなりの酸漿ほうづき、蔓なし隠元、よしあしの大蓼
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)