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千成
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せんなり
ふりがな文庫
“
千成
(
せんなり
)” の例文
冬、どした恐ろしない雪の日でも、くるめんば
被
(
かぶ
)
らねで、
千成
(
せんなり
)
の
林檎
(
りんご
)
こよりも赤え頬ぺたこ吹きさらし、どこさでも行けたのだずおん。
雀こ
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
四季の花はもとよりで、人形の着もの、守袋、
巾着
(
きんちゃく
)
もありましょう、そんなものを
一条
(
ひとすじ
)
の房につないで、柱、天井から掛けるので。祝って、
千成
(
せんなり
)
百成
(
ひゃくなり
)
と言いました。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
近づきに一杯、と阿部が云うのを、もとより好きな酒、いやである筈がなく、阿部について行くと、タクシーを拾って、
千成
(
せんなり
)
というこの市の一流の料亭の玄関に乗りつけた。
糞尿譚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
その当時、新橋駅付近に、
千成
(
せんなり
)
と名乗る
嵯峨野
(
さがの
)
の料理職人が、
度胸
(
どきょう
)
よく寿司屋稼業を始め、大衆を相手にして、いつの間にか職人十数人を威勢よく
顎
(
あご
)
で使って、三流寿司を握り出した。
握り寿司の名人
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
千
常用漢字
小1
部首:⼗
3画
成
常用漢字
小4
部首:⼽
6画
“千成”で始まる語句
千成瓢箪
千成瓢
千成酸漿