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褌
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ふどし
ふりがな文庫
“
褌
(
ふどし
)” の例文
渠がこの家に
来
(
きた
)
りし以来、吉造
垢
(
あか
)
附きたる
褌
(
ふどし
)
を
〆
(
し
)
めず、三太夫どのもむさくるしき
髭
(
ひげ
)
を
生
(
はや
)
さず、綾子の
頸
(
えり
)
も
撫
(
な
)
ずるように
剃
(
そ
)
りて参らせ
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
黄いろな
褌
(
ふどし
)
一つの裸僧は、暗がりの人妻の
閨
(
ねや
)
を、手さぐりで窺うような所作よろしく
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
冬は
合羽
(
かっぱ
)
が
凍
(
こお
)
る。秋は灯心が細る。夏は
褌
(
ふどし
)
を洗う。春は——
平打
(
ひらうち
)
の
銀簪
(
ぎんかん
)
を畳の上に落したまま、
貝合
(
かいあわ
)
せの貝の裏が朱と金と
藍
(
あい
)
に光る
傍
(
かたわら
)
に、ころりんと
掻
(
か
)
き鳴らし、またころりんと掻き乱す。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
笠ぐるみ振分けを
捲
(
まく
)
り
手
(
で
)
の一方へ、
褌
(
ふどし
)
も見える
高端折
(
たかばしょり
)
、脚絆ばかりの切草鞋で、片腕を揮ったり、挙げたり、鼻の下を擦ったり、べかこと赤い目を剥いたり、勝手に軒をひやかして
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
わざと
褌
(
ふどし
)
の尻尾を長く垂れ曳いて、裸僧はクルクル舞を踊りぬく。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
年倍
(
としばい
)
なる
兀頭
(
はげあたま
)
は、
紐
(
ひも
)
のついた
大
(
おおき
)
な
蝦蟇口
(
がまぐち
)
を
突込
(
つッこ
)
んだ、
布袋腹
(
ほていばら
)
に、
褌
(
ふどし
)
のあからさまな前はだけで、土地で売る雪を切った氷を、
手拭
(
てぬぐい
)
にくるんで
南瓜
(
とうなす
)
かぶりに、
頤
(
あご
)
を締めて、やっぱり
洋傘
(
こうもり
)
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“褌(ふんどし)”の解説
褌(ふんどし)は、日本の伝統的な下着。形状によって帯状の褌と袴状の褌に大別される。同様のものは世界各地の民族に見られ、帯状の褌は南方系民族、袴状の褌は北方系民族の被服の系統に由来するという説がある。
(出典:Wikipedia)
褌
漢検1級
部首:⾐
14画
“褌”を含む語句
赤褌
犢鼻褌
越中褌
屎褌
畚褌
緊褌
褌担
衣褌
古褌
紅褌
牘鼻褌
緋褌
仇討義理与犢鼻褌
褌子
無褌
褌木綿
褌町
褌盥
褌裸
褌襠
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