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装
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よそほひ
ふりがな文庫
“
装
(
よそほひ
)” の例文
旧字:
裝
女扇の竹青きに紫の珠を鏤めたらん姿して、日に日に
装
(
よそほひ
)
増
(
まさ
)
る、草菖蒲といふなりとぞ。よし何にてもあれ、我がいとほしのものかな。
草あやめ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
偖主人の鬼一殿は何処に
在
(
おは
)
すぞと見てあれば、大玄関の真中に、大礼服の
装
(
よそほひ
)
美々しく、
左手
(
ゆんで
)
に
剣𣠽
(
けんぱ
)
を握り、右に
胡麻塩
(
ごましほ
)
の
長髯
(
ちようせん
)
を
撫
(
ぶ
)
し、
厳
(
いかめ
)
しき顔して、眼鏡を光らしつゝ
佇
(
たゝず
)
みたまふが
燕尾服着初めの記
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
又その中にはあでやかな女を一人、上﨟の
装
(
よそほひ
)
をさせて乗せて遣はさう。炎と黒煙とに攻められて、車の中の女が、悶え死をする——それを描かうと思ひついたのは、流石に天下第一の絵師ぢや。
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この外
種々
(
さまざま
)
色々の
絢爛
(
きらびやか
)
なる中に
立交
(
たちまじ
)
らひては、宮の
装
(
よそほひ
)
は
纔
(
わづか
)
に暁の星の光を保つに過ぎざれども、彼の色の白さは
如何
(
いか
)
なる
美
(
うつくし
)
き
染色
(
そめいろ
)
をも奪ひて、彼の整へる
面
(
おもて
)
は如何なる
麗
(
うるはし
)
き織物よりも
文章
(
あや
)
ありて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
今朝
一時
(
いつとき
)
に十一と、
慌
(
あわたゞ
)
しく起出でて鉢を
抱
(
いだ
)
けば
花菫
(
はなすみれ
)
野山に満ちたる
装
(
よそほひ
)
なり。
草あやめ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“装”の意味
《名詞》
(ソウ)装い。
(ソウ)書物の体裁。
(出典:Wiktionary)
装
常用漢字
小6
部首:⾐
12画
“装”を含む語句
扮装
服装
装束
装飾
身装
衣装
行装
旅装
装填
装置
偽装
盛装
黒装束
形装
仮装
装立
装幀
艤装
装上
装釘
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