裁判官さいばんかん)” の例文
かれはしらが頭を後ろにらせて、まっすぐに立っていた。かれははじて苦んでいるように見えた。裁判官さいばんかん尋問じんもんを始めた。
王さまのすぐ下の裁判官さいばんかんの子もありましたし農商のうしょう大臣だいじんの子もました。また毎年じぶんの土地から十こく香油こうゆさえ長者ちょうじゃのいちばん目の子も居たのです。
おまけに、屋根やねの上には裁判官さいばんかんがいて、『そのわるものをつれてこい』と、どなりたてるしまつなんです。とにかく、あっしゃ、ほうほうのていで、にげてきたんでさ。
そうじて他人たにん艱難かんなんたいしては、事務上じむじょう職務上しょくむじょう関係かんけいをもっている人々ひとびとたとえば裁判官さいばんかん警官けいかん医師いし、とかとうものは、年月ねんげつ経過けいかするとともに、習慣しゅうかんってついにはその相手あいて被告ひこく
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
中島はちょっと見るとそうぞうしい男だが、弁護士べんごしより裁判官さいばんかんがいい、新聞記者よりは学校の教員のほうが安全だというぐらいだから、その気風も知れてる。したがって議論も奇抜きばつではない。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
部屋は大きなまどと、高い天井てんじょうがあって、りっぱなかまえであった。判事はんじは高い台の上にこしをかけていた。その前のすぐ下には、ほかの三人の裁判官さいばんかんがこしをかけていた。
そして、十二人の裁判官さいばんかんをよびだして、そのまえでなぞをといてみせました。
その上、たかい所には、ちゃんと裁判官さいばんかんがひかえていまして、さあ、そのわるもの、ここへつれて来い、とどなりました。いやもう、さんざんのていたらくで、まっくらさんぼう逃げて来ました。
それをきいて、裁判官さいばんかんは口ぐちにいいました。