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衰頽
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すゐたい
ふりがな文庫
“
衰頽
(
すゐたい
)” の例文
六角形に出来た経堂の
建築物
(
たてもの
)
もあつて、勾配のついた瓦屋根や、大陸風の柱や、白壁や、すべて過去の壮大と
衰頽
(
すゐたい
)
とを語るかのやうに見える。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
それでどうか逃れやうはなからうかと一寸の
隙
(
すき
)
を見ては私の母に泣きついて來たのであつた相なが、同じやうに
衰頽
(
すゐたい
)
して來て居る私の家ではなか/\その借金を拂ひもならず
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
其方儀不正の
儀
(
ぎ
)
無之
(
これなく
)
而已
(
のみ
)
ならず
我
(
わ
)
が家の
衰頽
(
すゐたい
)
を
再興
(
さいこう
)
せんことを年來心掛
貯
(
たく
)
はへたる金子を
惜
(
をし
)
む事なく叔母早へ
分與
(
わけあた
)
へたるは
仁
(
じん
)
なり義なり
憑司
(
ひやうじ
)
昌
(
しやう
)
次郎と
交
(
まじは
)
りを
絶
(
たち
)
身
(
み
)
を退ひたるは智なり又梅を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
然
(
さ
)
れば
之
(
これ
)
を
以
(
もつ
)
て
直
(
たゞち
)
に人口の減少を論じ
仏蘭西
(
フランス
)
の
衰頽
(
すゐたい
)
を唱へるのは杞憂であつて、
設
(
たと
)
ひ都会人の出産数は減少しても常に地方人が
之
(
これ
)
を補充するから都会の人口は
寧
(
むし
)
ろ加はるとも減る事は無い訳である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
濃霧
(
のうむ
)
はそそぐ……
香
(
か
)
の
腐蝕
(
ふしよく
)
、
肉
(
にく
)
の
衰頽
(
すゐたい
)
、——
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“衰頽”の意味
《名詞》
衰 頽(すいたい)
衰えて弱ること。すたれること。
(出典:Wiktionary)
衰
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
頽
漢検1級
部首:⾴
16画
“衰”で始まる語句
衰
衰弱
衰微
衰兆
衰残
衰勢
衰褪
衰亡
衰運
衰容