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やくひん
「なに、
薬品でも
飲まして、おたまを
大きくしたんだろう。」と、
小僧さんが、おじいさんのいったことを
真に
受けなかったようです。
大いそぎで
薬品の
調合にとりかかり、それができあがると、
夕方から夜にかけて、ぼくは
体を
透明にするその
薬をのみつづけたんだ——
「その
真鍮と
銀のメッキではとくにどんな
薬品を
使いますか」
かたわらには
患者の
控え
室があって、そこをぬけると、
薬品のにおいのする
診察室があり、
並んで
座敷になっていました。
さわぎはだんだん大きくなって、
下宿の
人間はひとり
残らず、そのうえ
出入りの
商人たちまでがぼくの
部屋にはいりこんで、
実験の
機械や
薬品をいじりはじめたんだ
「メッキの
薬品は、どんなものを
使いますか」
子供の
小さな
肉体と
可憐な
魂は、
病菌が、
内部から
侵蝕するのと、これを
薬品で
抗争する、
外部からの
刺激とで、ほとんど
堪えきれなかったのであります。
こんどは、それを火にかけ、また、ほかの
薬品のふたをとった。