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蓄
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か
ふりがな文庫
“
蓄
(
か
)” の例文
韓退之
(
かんたいし
)
がいわゆる、
牛溲馬勃
(
ぎゅうそうばぼつ
)
、ともに収め並びに
蓄
(
か
)
うで、良医が用うれば馬糞も大功を奏し、不心得な奴が持てば金銭も馬糞同然だ。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「幸七は溜め込んでゐることは確かで、伊勢町に妾を
蓄
(
か
)
つて置いて、其處を家搜しすると、押入から千兩近い金が出て來たんだから、言ひ
遁
(
のが
)
れやうはありません」
銭形平次捕物控:205 権三は泣く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
背戸
(
せど
)
に
蓄
(
か
)
つて
御覽
(
ごらん
)
なさい、と
一向
(
いつかう
)
色氣
(
いろけ
)
のなささうな、
腕白
(
わんぱく
)
らしいことを
言
(
い
)
つて
歸
(
かへ
)
んなすつた。——
翌日
(
よくじつ
)
だつけ、
御免下
(
ごめんくだ
)
さアい、と
耄
(
ぼ
)
けた
聲
(
こゑ
)
をして
音訪
(
おとづ
)
れた
人
(
ひと
)
がある。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
次に
鶏肋
(
けいろく
)
として存じて置きたい一話は、蘭軒が猫を愛したと云ふ事で、その
蓄
(
か
)
つた所の
桃花猫
(
とき
)
と呼ばれた猫の伝さへ口碑に遺つてゐる。これより伊沢氏
桃花猫
(
たうくわべう
)
の伝に入る。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
甘
(
かん
)
の父親がまだ生きている時、甘の家には一羽の鸚鵡を
蓄
(
か
)
ってあったが、ひどく
慧
(
りこう
)
な鳥であった。ある時珏はその鸚鵡に
餌
(
えさ
)
をやった。それは珏が四つか五つの時であったが、父親に訊いた。
阿英
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
▼ もっと見る
前文に述べた通り伏蔵ある
地窖
(
あなぐら
)
や廃墟や沼沢には蛇や蜥蜴類が多く住み、甚だしきは鱷を
蓄
(
か
)
って宝を守らせた池もある故
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
そこでその少年は利益を得ようと思って、その
値
(
ね
)
を高くしたが買う者がなかった。少年は成が虫を捕ったということを聞いて、その虫も負かすつもりで、成の家へいって、成の
蓄
(
か
)
っている虫を見た。
促織
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
古ケルト人もっともこれを信じ、特別の白馬を公費もて神林中に
蓄
(
か
)
い、大事あるに臨みこれを神車の
直
(
じき
)
あとに随わしめ、その動作
嘶声
(
しせい
)
を察して神意を占うた。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
蓄
常用漢字
中学
部首:⾋
13画
“蓄”を含む語句
貯蓄
含蓄
蓄財
蓄妾
蓄財家
蓄殖
蘊蓄
蓄音機
蓄膿症
蓄音器
蓄積
薀蓄
電蓄
蓄電池
蓄膿
蓄水池
蓄髯
蝋管蓄音機
蓄電器
貯蓄心
...