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背戸口
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せどぐち
ふりがな文庫
“
背戸口
(
せどぐち
)” の例文
背戸口
(
せどぐち
)
は、
早
(
は
)
や
充満
(
みちみち
)
た
山霧
(
やまぎり
)
で、
岫
(
しゅう
)
の雲を
吐
(
は
)
く如く、
幹
(
みき
)
の
半
(
なか
)
ばを其の霧で
蔽
(
おお
)
はれた、
三抱
(
みかかえ
)
四抱
(
よかかえ
)
の
栃
(
とち
)
の
樹
(
き
)
が、すく/\と並んで居た。
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
これを
樽入
(
たるい
)
れ、
笊転
(
ざるころ
)
がしなどといって、そっと
背戸口
(
せどぐち
)
から
空
(
から
)
の容器を
持込
(
もちこ
)
み、知らぬ間に持って行くのが普通だったが、或いは
竿
(
さお
)
のさきに樽を
結
(
ゆ
)
わえて、
高塀
(
たかべい
)
の外からぶら下げるという例も多く
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
とうとう表通りだけでは、気が済まなくなったと見えて、
前
(
まえ
)
申した、その
背戸口
(
せどぐち
)
、
搦手
(
からめて
)
のな、川を一つ隔てた小松原の奥深く
入
(
い
)
り込んで、うろつくようになったそうで。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
今しがた
小雨
(
こさめ
)
が降って、お天気が上ると、お
前様
(
めえさま
)
、雨よりは大きい
紅色
(
べにいろ
)
の露がぽったりぽったりする、あの桃の木の下の
許
(
とこ
)
さ、
背戸口
(
せどぐち
)
から
御新姐
(
ごしんぞ
)
が、紫色の
蝙蝠傘
(
こうもりがさ
)
さして出てござって
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
浜へ
行
(
ゆ
)
く町から、横に折れて、
背戸口
(
せどぐち
)
を流れる小川の方へ
引廻
(
ひきまわ
)
した
蘆垣
(
あしがき
)
の
蔭
(
かげ
)
から、松林の幹と幹とのなかへ、
襟
(
えり
)
から肩のあたり、くっきりとした
耳許
(
みみもと
)
が
際立
(
きわだ
)
って、帯も
裾
(
すそ
)
も見えないのが
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“背戸口”の解説
背戸口(せとぐち)は、大阪府大阪市平野区にある町名。現行行政地名は背戸口一丁目から背戸口五丁目。
(出典:Wikipedia)
背
常用漢字
小6
部首:⾁
9画
戸
常用漢字
小2
部首:⼾
4画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“背戸”で始まる語句
背戸
背戸田
背戸庭
背戸畑
背戸畠
背戸續