美代子みよこ)” の例文
「まあ、あんなに、たくさんあったまめが、もう半分はんぶんぐらいになってよ。」と、ある美代子みよこは、としちゃんにかっていいました。
ごみだらけの豆 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そしてやがては単なる興味を越えて、氏はかつて覚えなかった恋心を、その美代子みよこ——なるひとに感じはじめたのである。
地図にない街 (新字新仮名) / 橋本五郎(著)
博士の家には、おくさんの美代子みよこさんと、治郎じろう君と、やすえちゃんというふたりの子どもがありました。治郎君は中学一年生、やすえちゃんは小学校三年生です。
電人M (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
と銀太夫君が師匠ししょう令嬢れいじょう美代子みよこさんに訊いた。
心のアンテナ (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
おばあさんは、うちかえって、こいがねてかわなかんで、そのおかねはらったということをはなしますと、美代子みよこさんのおかあさんは
千代紙の春 (新字新仮名) / 小川未明(著)
美代子みよこは、ふろしきをって、いそいそとうちからていったのです。そのあとで、おとうさんと、おかあさんとは、はなしをなさいました。
ごみだらけの豆 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それで、美代子みよこは、大事だいじにして、そのまめはこなかにいれてしまっておきました。しかしこの必要ひつようは、まったくなかったのです。
ごみだらけの豆 (新字新仮名) / 小川未明(著)
先生せんせいが、今日きょうおいでになって、美代子みよこは、おなかむしがわいたのではないか? そのおくすりをあげてみようとおっしゃいました。
千代紙の春 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「それはめでたいこった。きっと美代子みよこ病気びょうきはなおってしまうだろう。」と、ちょうどあのかみながい、易者えきしゃがいったようなことをいわれました。
千代紙の春 (新字新仮名) / 小川未明(著)