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縁
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ぷち
ふりがな文庫
“
縁
(
ぷち
)” の例文
崖
(
がけ
)
っ
縁
(
ぷち
)
に枝を差しのべていた山百合と一緒に、その辺に咲いている野性の花を
毮
(
むし
)
り取って来て、鉄柵を乗り越えて墓前に供えて置いた。
逗子物語
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
この人がまだ
普魯西
(
プロシヤ
)
王フレデリキ・ウイルレム四世の皇弟であつた一八四九年のある秋の日、
御微行
(
おしのび
)
でライン河の
河
(
かは
)
つ
縁
(
ぷち
)
をぶらぶらしてゐた事があつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
それからその親爺に連れられて、そこいらの河ッ
縁
(
ぷち
)
の綺麗な座敷に通されてみるとイヨイヨ驚いたね。その親爺が坐っていても吾輩の立っている高さぐらいあるんだ。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
にんじん——それに、
父
(
とう
)
さんだって、ここより水っ
縁
(
ぷち
)
のほうがいいよ。草の上へ
寝転
(
ねころ
)
んどいでよ。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
まるで青菜に塩の
体
(
てい
)
で、考え込みながらふらふらと
数寄屋橋
(
すきやばし
)
御門から
西紺屋
(
にしこんや
)
の
河岸
(
かし
)
っ
縁
(
ぷち
)
へ出た。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
「それでもさっきのあの
川
(
かわ
)
っ
縁
(
ぷち
)
で大根を洗っていたぜ」と、半七は云った。
半七捕物帳:15 鷹のゆくえ
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
最後に行つた家は河上の小一里るある辺で、そこいらは人家は数へるほどしかなく、河つ
縁
(
ぷち
)
に沿つた段々畑の中を幅の広い国道だけがほの白く浮いて、次第下りに河原町の方へつゞいてゐた。
医師高間房一氏
(新字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
ガラツ八は路地から
河岸
(
かし
)
つ
縁
(
ぷち
)
に通ずる、粗末な木戸を指しました。
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
泳ぎの達者な男が
河
(
かは
)
ツ
縁
(
ぷち
)
をぶら/\してゐると、水に溺れかゝつた者の泣き声が聞えるのだ。その男はいきなり河に飛び込んで
其奴
(
そいつ
)
を助けてやつた。助けたのはかくいふロイド・ジヨウジぢやないか。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「木戸の向うは
川岸
(
かし
)
っ
縁
(
ぷち
)
の往来ですね」
銭形平次捕物控:021 雪の精
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
縁
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
“縁”を含む語句
因縁
由縁
縁端
所縁
縁付
離縁
縁辺
縁者
川縁
縁取
河岸縁
縁飾
縁附
血縁
縁側
縁起
縁故
縁喜
笹縁
縁切
...