“御微行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしのび66.7%
ごびこう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御微行おしのび——どころか、身分を隠しての逗留なので、江戸を出てから帰るまで、ああして白の弥四郎頭巾に、すっぽり面体を押し包んで。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
この人がまだ普魯西プロシヤ王フレデリキ・ウイルレム四世の皇弟であつた一八四九年のある秋の日、御微行おしのびでライン河のかはぷちをぶらぶらしてゐた事があつた。
授業時間が終ると、セエラは教科書を片付けながら、御微行ごびこう中の皇族方がさせられたいろいろの仕事のことを考えていました。
「なに、急に御微行ごびこうになられる事になって、今朝城下を出発したが、かなりあるぞ」
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)