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御微行
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おしのび
ふりがな文庫
“
御微行
(
おしのび
)” の例文
御微行
(
おしのび
)
——どころか、身分を隠しての逗留なので、江戸を出てから帰るまで、ああして白の弥四郎頭巾に、すっぽり面体を押し包んで。
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
この人がまだ
普魯西
(
プロシヤ
)
王フレデリキ・ウイルレム四世の皇弟であつた一八四九年のある秋の日、
御微行
(
おしのび
)
でライン河の
河
(
かは
)
つ
縁
(
ぷち
)
をぶらぶらしてゐた事があつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
お殿様が
御微行
(
おしのび
)
で、こんな
破屋
(
あばらや
)
へ、と
吃驚
(
びっくり
)
しましたのに、「何にも
入
(
い
)
らない。南画の
巌
(
いわ
)
のようなカステーラや、べんべらものの羊羹なんか切んなさるなよ。」
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「お楽、——今日は
御微行
(
おしのび
)
だから、何も御修業だとおっしゃる。地酒を一
献
(
こん
)
差上げてはどうじゃ」
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「私もお迎えに参りたく思ったのですが、
御微行
(
おしのび
)
の時にはかえって御迷惑かとも思いまして遠慮をしました。しかしまだ一日二日は静かにお休みになるほうがよろしいでしょう」
源氏物語:05 若紫
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
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「祖父江出羽守の
御微行
(
おしのび
)
だ。父とともに三国ヶ嶽の下の猿の湯へ行っておった娘は、どうした? どこにおる?」
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「お樂、——今日は
御微行
(
おしのび
)
だから、何も御修業だと仰しやる。地酒を一
獻
(
こん
)
差上げては何うぢや」
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
山路主計
(
やまじかずえ
)
、
中之郷東馬
(
なかのごうとうま
)
、川島与七郎などという連中——身を持ち崩した田舎侍のような
装
(
つく
)
りだが、皆これ出羽守お気に入りの家臣なので、こうして主君出羽の
御微行
(
おしのび
)
の供をして
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
微
常用漢字
中学
部首:⼻
13画
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
“御微”で始まる語句
御微恙