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糺問
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きうもん
ふりがな文庫
“
糺問
(
きうもん
)” の例文
なぜと云ふに、逆意の有無を徳川氏に
糺問
(
きうもん
)
せられる段になると、其
讒誣
(
ざんぶ
)
を
敢
(
あへ
)
てした利章と對決するより外に、
雪冤
(
せつゑん
)
の途はないのである。
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
糺問
(
きうもん
)
有
(
あり
)
ければ
終
(
つひ
)
に白状致しけり
因
(
よつ
)
て金屋の
盜賊
(
たうぞく
)
も相知れ夫より清三郎へ
追手
(
おつて
)
を
掛
(
かけ
)
られたり扨牢内より彼の
旅僧
(
たびそう
)
雲源
(
うんげん
)
を
呼出
(
よびいだ
)
され又伊勢屋三郎兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
公
(
おほやけ
)
に於て取押へて
糺問
(
きうもん
)
さるべき者であるにかゝはらず、其者に取つて理屈の好い将門追捕の符を下さるゝとは
怪
(
け
)
しからぬ
矯飾
(
けうしよく
)
であると
突撥
(
つつぱ
)
ねてゐるのである。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
忽ち
糺問
(
きうもん
)
は始まりぬ。職業は何ぞ、資産ありや否や、親戚ありや否や
抔
(
など
)
いふことなりき。我は
徐
(
しづ
)
かに答へき。わが帶び來たるところのものをば、最早君等に傾け贈りぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
糺問
(
きうもん
)
ぞ
切
(
せつ
)
なる。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
初め海間が
喚
(
よ
)
ばれた時、裁判官は備前の志士の事を
糺問
(
きうもん
)
したが、海間は言を左右に託して、嫌疑の上田等の上に及ぶことを避けた。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
も
殺害
(
せつがい
)
せしに少しも相違御座なく候と殘らず申立ければ大岡殿
聞
(
きか
)
れ
神妙々々
(
しんめう/\
)
と言れし時段右衞門は大岡殿に向ひ恐れながら
斯
(
かゝ
)
る明奉行の御
糺問
(
きうもん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
玄明の事の起らぬ前、官符があるのであるから、将門が微力であるか維幾が猛威を有してゐるならば、将門は先づ維幾のために
促
(
うなが
)
されて都へ出て、
糺問
(
きうもん
)
されねばならぬ筈の身である。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
この大官人中の大官人と覺しく、
豪
(
えら
)
さうなる一人頭を
擡
(
もた
)
げて、フレデリツクとは誰ぞと
糺問
(
きうもん
)
せり。畫工進み出でゝ、御免なされよ、それは
小生
(
わたくし
)
の名にて、伊太利にていふフエデリゴなりと答ふ。吏。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
立入与力と云ふのは、東西両町奉行の組のうちから城代の
許
(
もと
)
へ出して用を聞せる与力である。五郎兵衛は内山に
糺問
(
きうもん
)
せられて、すぐに実を告げた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
預
(
あづか
)
る者は
器量
(
きりやう
)
なくて有べきや
斯樣
(
かやう
)
なる事
辨
(
わきま
)
へぬ其方にても有可ざるに事の
此所
(
ここ
)
に及べるは
眞
(
まこと
)
に
疑
(
うたが
)
はしきことどもなり是其方に疑ひの
掛
(
かゝ
)
り
糺問
(
きうもん
)
せざるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
糺
漢検1級
部首:⽷
7画
問
常用漢字
小3
部首:⼝
11画
“糺問”で始まる語句
糺問所
糺問使