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ペン
ふりがな文庫
“
筆
(
ペン
)” の例文
(
何某
(
なにがし
)
。)とかの
筆
(
ペン
)
を持った一人が声を懸けると寝台の上に
仰向
(
あおむ
)
けになっていたのは、
辷
(
すべ
)
り落ちるように下りて
蹌踉
(
よろよろ
)
と外科室へ
入交
(
いりかわ
)
る。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
男の姿に追ひ使はれた
筆
(
ペン
)
の先きには、自分の考へてゐる樣な美しい藝術の影なぞは少しも見られなかつた。唯男の處刑を恐れた
暗雲
(
やみくも
)
の力ばかりであつた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
感想の
筆
(
ペン
)
やまた人の前でも僕が少しも彼等のことを口にしないのが、狡いとか白々しいとかといふ風な感じを与へて二重に苛立たせた結果に赴いたと想像された。
喧嘩咄
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
そして店先でくるりと裾をまくり、あられもない弁天小僧を
極
(
き
)
めこんだ。——なにもいちどきに崩れだしてござる、こう急がしくなっては
筆
(
ペン
)
が折れ申す、ひと休みして明日のことにいたそう。
三悪人物語:忍術千一夜 第二話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
そんな事に自分の
筆
(
ペン
)
を
荒
(
すさ
)
ませるくらゐなら、もつと他の
筆
(
ペン
)
の仕事で金錢といふ事を考へて見る、とさへ思つた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
▼ もっと見る
卓子に相対して、薬局の
硝子窓
(
がらすまど
)
を
背後
(
うしろ
)
に、かの白の
上服
(
うわぎ
)
を着たのと、いま一人洋服を着けた少年と、処方帳をずばと左右に繰広げ、
筆
(
ペン
)
に
墨汁
(
インキ
)
を含ませつつ控えたり。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかかっていた翻訳の
筆
(
ペン
)
を留めて、請取って見ると、ちょっと心当りが無かったが、どんな人だ、と聞くと、あの、
痘痕
(
あばた
)
のおあんなさいます、と一番
疾
(
はや
)
く目についた人相を言ったので、直ぐ分った。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
立身
(
たちみ
)
になり、片手を卓子につきながら、
低声
(
こごえ
)
で何か命じて、学生にその
筆
(
ペン
)
を運ばしめていたが、ちょっと筆を留めて伺った顔に
頷
(
うなず
)
いて見せて、光起は
衝
(
つ
)
と立直った時、ふと、帯をしているお夏を見て
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“筆”の意味
《名詞:ふで》
筆(ふで)
「ふで」を参照
《名詞:ふみて》
筆(ふみて)
ふでの古語。
(出典:Wiktionary)
“筆”の解説
筆(ふで)とは、毛(繊維)の束を軸(竹筒などの細い棒)の先端に付けた、字や絵を書くための道具である。化粧にも用いられる。毛筆(もうひつ)ともいう。
(出典:Wikipedia)
筆
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
“筆”を含む語句
土筆
画筆
筆蹟
朱筆
筆者
筆記
鵞筆
筆跡
筆硯
筆頭
筆法
筆紙
万年筆
筆鋒
筆耕
筆致
随筆
筆筒
筆尖
毛筆
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