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端本
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はほん
ふりがな文庫
“
端本
(
はほん
)” の例文
それは
端本
(
はほん
)
であつたやうだが、そんな本がまだほかにあるならば見たいと思ふけれど、誰に聞いても持つて居る人がないのは遺憾である。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
且つそれが
端本
(
はほん
)
であったため遂にその書の版本を買うことを思い立ち、町の文房具屋の主人に依頼してこれを大阪あたりから取寄せて貰った。
牧野富太郎自叙伝:02 第二部 混混録
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
其
(
それ
)
に、あゝ、
何
(
なん
)
とかの
端本
(
はほん
)
か、と
部屋頭
(
へやがしら
)
が
本
(
ほん
)
の
名
(
な
)
を
存
(
ぞん
)
じて
居
(
を
)
りますから、
中
(
なか
)
の
歌
(
うた
)
も
此
(
これ
)
から
引出
(
ひきだ
)
しましたのでは
先刻
(
せんこく
)
承知
(
しようち
)
とやらでござりませう。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それはかなりの室で、そこには取って置きの幾冊かの法律の古本もあり、少しばかりの小説の
端本
(
はほん
)
で補われ、弁護士としての規定だけの文庫には見られた。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
どうもこんな本が
端本
(
はほん
)
になっているのは不思議だと思いながら、こちらの方へ歩いて参って、
錦
(
にしき
)
町の通を
旦過橋
(
たんかばし
)
の方へ行く途中で、また古本屋の店を見ると
独身
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
文芸倶楽部、新小説、ムラサキ、古い
女鑑
(
じょかん
)
という雑誌。浪六の小説本。紅葉全集の
端本
(
はほん
)
。
新しい文学の誕生:若い人に贈る
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「
端本
(
はほん
)
が多うございますけれども、これだけ種類を集めますのが骨でございます」
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
父は珍らしい学問好で、用のない冬の晩などは、字が見えぬ程煤びきつて、表紙の
襤褸
(
ぼろぼろ
)
になつた孝経やら十八史略の
端本
(
はほん
)
やらを持つて、茶話ながらに高島先生に教はりに行く事などもあつたものだ。
二筋の血
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そしてふとミシュレーの
端本
(
はほん
)
をひらいた。彼はかつてこの史家の数ページを読んだことがあったけれど、そのフランス式な誇張や言語の陶酔や性急な調子などのために、あまり面白く思わなかった。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
テーブルの片端には、赤っぽい古い
端本
(
はほん
)
が一冊見えていた。書籍縦覧所の古い十二折型の体裁から見ると、それは小説の本らしかった。表紙には太い大文字で次の書名が刷ってあった。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
其
(
それ
)
に、あゝ、
何
(
なん
)
とかの
端本
(
はほん
)
か、と
部屋頭
(
へやがしら
)
が
本
(
ほん
)
の
名
(
な
)
を
存
(
ぞん
)
じて
居
(
を
)
りますから、
中
(
なか
)
の
歌
(
うた
)
も、
此
(
これ
)
から
引出
(
ひきだ
)
しましたのでは、
先刻
(
せんこく
)
承知
(
しようち
)
とやらでござりませう。
其
(
それ
)
では
種
(
たね
)
あかしの
手品
(
てじな
)
同樣
(
どうやう
)
、
慰
(
なぐさ
)
みになりません。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
端本
(
はほん
)
になりましたけれど、五六冊ございましたよ。」
夫人利生記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
“端”で始まる語句
端
端折
端書
端緒
端唄
端然
端近
端々
端居
端倪