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秋晴
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あきばれ
ふりがな文庫
“
秋晴
(
あきばれ
)” の例文
秋の赤蜻蛉、これがまた実におびただしいもので、
秋晴
(
あきばれ
)
の日には小さい竹竿を持って往来に出ると、北の方から無数の赤蜻蛉がいわゆる
雲霞
(
うんか
)
の如くに飛んで来る。
思い出草
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
……お
二階
(
にかい
)
の
病床
(
びやうしやう
)
を、
久
(
ひさ
)
しぶりで、
下階
(
した
)
の
八疊
(
はちでふ
)
の
縁
(
えん
)
さきで、
風
(
かぜ
)
冷
(
ひやゝ
)
かな
秋晴
(
あきばれ
)
に、
湯
(
ゆ
)
どうふを
召
(
あ
)
がりながら
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
なるべく混血児の
出没
(
しゅつぼつ
)
しそうなところはないかと思ったので、
秋晴
(
あきばれ
)
の停留場の前に立っている土地の名所案内をズラリと眺めまわしたが、そこで目に
留
(
とま
)
ったのは
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
秋晴
(
あきばれ
)
やおしろい
燒
(
やけ
)
の
顏
(
かほ
)
の
皺
(
しわ
)
荷風翁の発句
(旧字旧仮名)
/
伊庭心猿
(著)
秋晴
(
あきばれ
)
の
或日
(
あるひ
)
、裏庭の
茅葺
(
かやぶき
)
小屋の風呂の
廂
(
ひさし
)
へ、向うへ
桜山
(
さくらやま
)
を見せて掛けて置くと、
午
(
ひる
)
少し前の、いい天気で、
閑
(
しずか
)
な折から、雀が一羽、……
丁
(
ちょう
)
ど目白鳥の上の
廂合
(
ひあわい
)
の
樋竹
(
といだけ
)
の中へすぽりと入って
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“秋晴”の意味
《名詞》
あきばれ。
(出典:Wiktionary)
秋
常用漢字
小2
部首:⽲
9画
晴
常用漢字
小2
部首:⽇
12画
“秋”で始まる語句
秋
秋風
秋雨
秋海棠
秋波
秋日和
秋刀魚
秋草
秋霜
秋毫