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礼
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らい
ふりがな文庫
“
礼
(
らい
)” の例文
旧字:
禮
往時
(
むかし
)
から仏像の創作には、一
刀
(
とう
)
一
礼
(
らい
)
とか、精進潔斎とか
喧
(
やかま
)
しく言ひ伝へられてゐるが、まんざらさうばかりでもないのはこの楽書がよく証拠立ててゐる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
自分も
巴里
(
パリイ
)
で
時時
(
とき/″\
)
其
(
その
)
床屋へ行く。其れは髪の毛が一本でも
散
(
ちら
)
ばつて居ないのを
礼
(
らい
)
とする
此処
(
ここ
)
では自分で手際よく髪を持ち扱ひ
難
(
にく
)
いからである。
髪結
(
かみゆひ
)
は多く男である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
口のうちで唱えていた観音経の声が、我を忘れて次第に大きな声になってゆく、気がつくと急に声を落し、また、
燭
(
ひ
)
を
剪
(
き
)
っては、一刀三
礼
(
らい
)
のこころを像に向って
凝
(
こ
)
らした。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして
筮竹
(
ぜいちく
)
をひたいにあてて、祈念三
礼
(
らい
)
、息をつめて、無想境に入ったと思うと、その相貌はまったく人間の肉臭を払って、みるみる聖者のごとき澄みきったものに変った。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
西大寺の
静然
(
じょうねん
)
上人が参内した。腰はかがまり、眉は雪かと白く、まことに高徳の僧らしくみえた。折ふし、西園寺ノ内大臣
実衡
(
さねひら
)
が見かけ、「あら、尊や。老いの
清
(
すが
)
しさ」と三
礼
(
らい
)
した。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“礼”の解説
儒教用語の「礼」(様々な規定の体系)
礼(れい、旧字体:禮、Lǐ)とは、さまざまな行事のなかで規定されている動作や言行、服装や道具などの総称。春秋戦国時代、儒家によって観念的な意味が付与され、人間関係を円滑にすすめ社会秩序(儒家にとっては身分制階級秩序)を維持するための道徳的な規範をも意味するようになった。
(出典:Wikipedia)
礼
常用漢字
小3
部首:⽰
5画
“礼”を含む語句
無礼
葬礼
礼拝
礼拝堂
祭礼
失礼
巡礼
大礼服
敬礼
帰命頂礼
儀礼
礼服
婚礼
礼儀
御礼
順礼
洗礼
礼心
御祭礼
御無礼
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