“静然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じっ66.7%
じょうねん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はしばらく静然じっと立ちすくんで、硬ばった屍体を見据えていたが、やがて自動人形のような動作でと手をのべて屍体に触れた。
青蠅 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
が、きりで刺すような寒さに身内がぞくぞくしてとて静然じっとしていられないので、彼女は再び歩きだした。
碧眼 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
西大寺の静然じょうねん上人が参内した。腰はかがまり、眉は雪かと白く、まことに高徳の僧らしくみえた。折ふし、西園寺ノ内大臣実衡さねひらが見かけ、「あら、尊や。老いのすがしさ」と三らいした。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)